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6月26日~28日に米カルフォルニア州オーランドで行われた大規模ゲーム大会『CEO』には、『ウルトラストリートファイター4』(以下『ウル4』)に約400人、『ニンテンドーゲームキューブ』の大人気作品『大乱闘スマッシュブラザーズDX』(以下『スマブラDX』)に250人以上が参加、最新作から過去の名作まで網羅した計13タイトルでトーナメントが行われた。『Twitch』によるライブ配信も、ピーク時には5万人近い同時視聴者数を記録。注目度の高さが伺えた。

日本からもプロゲーマーももち選手の他、同じく『Evil Genius』に所属するチョコ選手や、海外コミュニティーでの投票で選ばれた、ニシキン選手、あきも選手、だんひる選手が参加。『スマブラDX』には日本人初の『スマブラDX』プロゲーマーで『VGBC』所属のaMSa選手や、P.Spirit選手、LOKI選手、『Capcom vs. SNK2』にはBAS(D44)選手が参加した。

『スマブラDX』は日本の強豪P.Spirit選手の262人中9位が最高、『Capcom vs. SNK2』は やりこみを続けるBAS(D44)選手が、ももち選手と同じチームのEG RickyOrtiz選手との決勝を大差で制し見事優勝という結果に。『Capcom vs. SNK2』は、今でこそ世界最大の格闘ゲーム大会となった『Evolution』の黎明期を支えたタイトルの一つで、『ストリートファイター4』シリーズで活躍を続けるRickyOrtiz選手も同タイトルで何度も好成績を収めている。また『ウル4』の調整を手がけたことで時の人となったCombofiend氏も当時のトーナメントで活躍している。

●最大の盛り上がりをみせた『ウル4』
多くのタイトルで開催されたトーナメントの大取りを務めたのは、海外版が6月3日に発売したばかりの『ウル4』だ。発売後最大規模の大会となり、また先日シンガポールで開催された『SEAM2014』の優勝者ももち選手を筆頭に日本のプレイヤーも参加するということで、開始前から日本でも大いに盛り上がっていた。

トーナメントは招待枠のだんひる選手が予選で敗退、決勝トーナメント序盤で同じく招待枠のニシキン選手、あきも選手が敗者復活トーナメントへ転落と、日本選手にとって厳しいスタート。海外の環境で実力を出し切る難しさと、粒揃いの海外選手層の厚さが印象に残った。

モニター毎に違う1/30秒程度の表示遅延でも大きな影響を受けるため、海外の大会に参加する際には現地のモニターに適応するというのが最初の課題となる。日本のプレイヤーは、ゲームセンターという一定環境下でのプレイ時間が長いため、変化への適応が非常に難しいものとなる。

そんな中、快進撃でグランドファイナルまで進出したのは ももち選手。アメリカの強豪EG JWong選手、RickyOrtiz選手に勝利し無傷でグランドファイナルに進出した。JWong選手は“背水の逆転劇”で知られ全プロゲームの歴史で最も偉大な瞬間にも選ばれた動画でチュンリーを操る選手。アメリカのレジェンドプレイヤーだ。

敗者復活トーナメントから決勝に進出したのは韓国のInfiltration選手。決勝トーナメント一回戦で敗者復活に転落した同選手だったが、ニシキン選手との激闘を制すと、ももち選手と同じチームのJWong選手、PR Balrog選手、RickyOrtiz選手に勝利。負けられない状況の中、怒涛の8連勝でグランドファイナルに進出した。

Infiltration選手は前バージョンとなる『スーパーストリートファイター4 ver.2012』を代表する選手の一人で、2012年は出場した大会のほとんどを優勝した強豪。多くのキャラクターを操るのも特徴で、ニシキン選手との試合ではレアキャラクターのハカンを使用し接戦を勝利した。4月に日本で開催された『TOPANGAワールドリーグ』では振るわなかったが、今大会では全盛期を彷彿とさせる鋭い動きを随所に見せ勝ち上がった。

●グランドファイナルは EGももち vs. Infiltration
グランドファイナルは三試合先取で行われ、敗者復活から勝ち上がってきたInfiltration選手は二度(一回多く)三試合先取を取らなければならない状況。Infiltration(豪鬼)vs.ももち(ケン)で始まった最初の試合、ももち選手が優勢に進めていたが強気の昇龍拳がガードされInfiltration選手が逆転勝利。ここで ももち選手がキャラクターをジュリに変更。意外な事態に実況解説スタッフ、観客も騒然としたが、Infiltration選手が冷静な対処を続け ももち選手の焦りを誘い、最初の三試合先取を3-1で勝利した。

これにより条件は五分となり最後の三試合先取、大事な初戦でももち選手が選択したキャラクターは新キャラクターのディカープリ。再度会場がざわめいたが、これが功を奏し1-0とももち選手がリードする。しかしInfiltration選手がここでも冷静さを失わず細かくリードを積み上げ1-1に戻す。

三試合目の大事な場面となるが、ももち選手はここでもディカープリを続投する。ももち選手のリードで迎えた2ラウンド目終盤、残り僅かとなった豪鬼の体力を ももち選手が一気に削りにいったところに、Infiltration選手の放ったウルトラコンボ“真・瞬獄殺”が炸裂。Infiltration選手がこの試合を取り2-1とリーチをかける。

四試合目、ももち選手はジュリに戻して巻き返しをも図るが、Infiltration選手の勢いは止まらずそのまま優勝を決めた。

ももち選手は同大会、二年連続準優勝だっただけに今年は優勝したかったところだが、惜しくも二位という結果に終わった。準優勝でも十分素晴らしい結果だが優勝を求められてしまうのはトッププレイヤーの証、『Evolution』でのリベンジに期待したい。

『CEO』はInfiltration選手の復活劇といった内容で幕を閉じたが、7月5日には『TOPANGAチャリティーカップ』7月11日からは『Evolution』と大きな大会が続く。ラスベガスで行われる『Evolution』の参加人数は『ウル4』が2000人、『アルティメットマーヴルvs.カプコン3』と『スマブラDX』には1000人がエントリー。アークシステムワークスが二万ドルを加算し、賞金へのトータル約300万円の上乗せが話題となった『ブレイブルー・クロノファンタズマ』にも500人がエントリーと、格闘ゲーム史上最大の盛り上がりが予想される大会となるので、是非お見逃しなく!!

画像はCEO公式アカウントから引用(@CEOGaming)

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