セス・ローゲン、ジェームズ・フランコ、ジョナ・ヒル。映画好きなら思わずピクリと反応してしまうこのメンツ。彼らが集まった映画が面白くないわけない! 映画『ディス・イズ・ジ・エンド』(原題)タランティーノ監督が2013年ベスト10に選んでいるのにも関わらず、日本では劇場公開無し、5月発売のDVDスルーとなってしまった作品。「ゆうばり国際映画祭2014」で観てきましたよ!
●『ディス・イズ・ジ・エンド』のストーリー
奇妙で悲惨な事件がロサンゼルスを次々と襲った。退廃した世界の中で、6人の男がある家に閉じ込められる。食料・燃料が減る恐怖により、友情は壊れていく。最終的に彼らは家を出て運命と向かい合い、友情と贖罪の本当の意味を知ることになる。筆者の個人的な感想ですが、超おバカ版『ミスト』って感じかなあ。
●『ディス・イズ・ジ・エンド』のココがすごい!
『ディス・イズ・ジ・エンド』は、『グリーン・ホーネット』『50/50』で知られる俳優セス・ローゲンが監督・脚本・出演を務めた作品。セス・ローゲンをはじめ、出演のジェームズ・フランコなど全ての俳優がそのままの名前で映画に出演している超・個性的な“終末”映画。
セスはもちろん、ジェームズ・フランコはサム・ライミ版『スパイダーマン』シリーズ、ジョナ・ヒルは『マネー・ボール』や『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』にそれぞれ出演しているまぎれもない大人気俳優です。メジャー作品に次々出演する、しかも自信もクリエイターである一流俳優でありながら、どこか、いやだいぶ残っている“クセもの”感。HIOHOP的に言うと「あいつらセルアウトしてなくてイカすよな」的な、そんなところが彼らの魅力なのでは無いでしょうか。
彼らの他にも『ヒックとドラゴン』でヒックの声を担当したり、『ミリオンダラー・ベイビー』に出演しているジェイ・バルチェル、『JUNO/ジュノ』『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』のマイケル・セラなどこれまた個性的なキャストぞろい。しかも、ハーマイニーたんことエマ・ワトソンも出演! 歌姫リアーナ、チャニング・テイタムなど超・超豪華なカメオ出演もすごすぎる。
●好き嫌いが超分かれる、大金を投じて作った壮大な悪フザケ!
と、だいぶ前置きが長くなりましたが、これ、ハッキリ言って好き嫌いが超分かれること間違い無し。実際に上映前に発売元であるソニー・ピクチャーズエンタテインメントの方が「アメリカでは興収1億ドルを突破しましたが、評価はまっぷたつです」と言っていましたが、「まあまあ良かったな〜」とか「70点くらいの映画」とか言う人がほとんどいない雰囲気。0点or100点って感じの作品です。筆者は超好みでした、大好き!
人気俳優陣が自分の役を演じているわけなんですが、二枚舌のセス・ローゲン、嫌みなジョナ・ヒル、うぬぼれ屋のジェームズ・フランコなど、観客が思っている彼らのイメージがかなりデフォルメされて表現されているので、かなり笑えます。
ネタバレになるのであまり書きませんが(ネタバレってほどのストーリーは無いんですけどね)、特に「アメリカの人気者ジョナ・ヒルだよ〜」などジョナ・ヒルの一言一言がツボ。フランコ主演作『127時間』やら、過去作品のパロディが多く、映画好きにはたまらないポイントです。逆に言うとあまり映画を知らないと全然笑えない部分も多いかも。
終始くだらないギャグ、どんなに絶体絶命な状況になっても「男子って本当にバッカみたいっ!」と思える清々しさ。あ、ちなみに本作「R-18」指定です。個人的には「R-15」くらいでいいんじゃないの? と思ったんですが、おそらくグロ描写よりエロ描写が問題かと。
●DVD発売は5/7! 今すぐAmazonで予約だ!
個人的に最高すぎて長々と書いてしまいましたが、ガジェット通信読者の皆さんの中にもこの映画がすご〜く観たくなった人がいるはず! DVD『ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日』は、2014年5月7日発売です。Amazonにて予約がスタートしていて、お値段もギョっとするほどお手頃なので、今すぐカートに入れちゃってください! それで、この映画観たみんなでオフ会やろうぜ!(前のめりすぎ)
ディス・イズ・ジ・エンド(原題)| ゆうばり国際映画祭2014
http://yubarifanta.com/films/invitation/57/
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