都道府県民会館にて『平成25年度いばらきイメージアップ大賞表彰式』が行われた。今年で第8回目となる『いばらきイメージアップ大賞』は、茨城県や県内地域の知名度・イメージの向上に貢献した取り組みや、今後も継続的に取り組むことによって知名度・イメージ向上に貢献できる3年以内の取り組みを対象としている。
今回大賞に選ばれたのは“大洗「ガルパン」プロジェクト”。『ガールズ&パンツァー』(通称ガルパン)は、2012年秋にテレビアニメが放送されて以降、舞台となった大洗には多くのファンが訪れる、いわゆる聖地巡礼が行われるようになった。大賞以外にも奨励賞として“常陸太田市地域おこし協力隊Relier”、“復興支援映画『天心』”、“モーハウスと子連れスタイル”の3つの取組みが受賞した。
授賞式では、橋本昌茨城県知事からの挨拶があり「茨城県は人口が300万人で全国11位、一人あたりの所得が全国5位、工業が8位、農業が2位。その割に茨城県のブランドイメージが47位です。。茨城県のいいところはどこですか?と聞くと地元の人たちはよくわからないとか、そういうのがわからないと答えます。おくゆかしいというか、自慢をすべきではないという意識が強いように思います。そういうわけでイメージアップ大賞をさせていただいています」とイメージアップ大賞の意義を説明した。
また、大賞のガルパンに対しては「どうやったらお客さんに喜んでもらえるかと、町中がみんな当事者意識をもっています。そういった点でみなさんのモデルになっていくのではないかと思っています」と、地域復興のモデルケースとしての期待も込められているようだ。大洗商工会の坂本博事務局長は「ファンの熱意と我々の熱意が通じて栄えある授賞になりました」とコメントし、さらに「茨城のイメージアップを目指して、パンツァー・フォー!」と拳を上げながら叫び、全身で喜びを表した。
授賞式にはサプライズゲストとして西住みほ役の渕上舞さんも登場。大賞受賞に対し「おめでとうと同じぐらいありがとうという気持ちがあります。1クールの作品なのに1年半経った今でも付き合いのある作品になるとは思っていませんでした。アニメではみんなと仲良くなって成長するところまででしたが、今後の活躍も楽しみです」とコメントした。
また、“大洗「ガルパン」プロジェクト”のメンバーは会場までガルパンラッピングバスで登場。こうした取り組みもまた地域一丸となって盛り上げようとしている事例として評価されているようだ。
奨励賞となった取り組みは、他所からその地域に住み込んで町おこしの協力をする“常陸太田市地域おこし協力隊Relier”、奇しくも震災復興支援映画となった岡倉天心の映画『天心』、子連れ出勤や授乳服などで働く女性を支援する取り組みを提示した『モーハウスと子連れスタイル』の3つの取り組みが授賞した。
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