11月8日金にアドビ システムズがクリエーター向けに開催するイベント『Create Now/PLUS ONE DAY』に登壇するため来日したアドビのラッセル・ブラウン氏。“Photoshopの伝道師”の異名を持ち、世界中を講演して『Photoshop』の魅力とテクニックを伝えている同氏がガジェット通信の取材に応じ、華麗なレタッチ技術であの川越シェフのコラージュ画像を作ってくれました。このネタはガジェット通信独占でお届けします
「川越シェフが○○してる画像ください」のコラ画像で人気の川越シェフが、本人公認でコラージュ画像の素材を提供するアドビのコンテスト『レッタッチ王』。
レタッチ王
http://retouch-king.tumblr.com/
せっかくなので、この企画にちなんでブラウン氏にも川越シェフをレタッチして欲しいと依頼してみたところ、これを快諾。最新版の『Photoshop CC』で川越シェフの写真とみかんの写真を合成して、「川越シェフがみかんになった画像ください」が実現しました。
まずすべてのレイヤーを重ねて表示、川越シェフの頭の位置にみかんを重ねて、「フィルター」→「ゆがみ」で川越シェフの顔をみかんのサイズまで大胆に変形していきます。
すっかり顔が変わってしまった川越シェフに、みかんの色とテクスチャを乗せていきます。ここで「スーパーヒント1番」と日本語でブラウン氏。レイヤーマスクを使うのではなく、レイヤーの描画モードでブレンドモードを使うことで、テクスチャを自然に溶け込ませることができるとのこと。ここでは「ハードライト」の描画モードを選びます。
続いて「スーパーヒント2番」。空の新規レイヤーを作成して「表示しているレイヤーを結合」を選択。すると見えていたレイヤーが新規レイヤーにすべてコピーされます。
黒のレイヤーマスクを作成し、テクスチャをつけた顔のレイヤーを選択。20の透明度の白でペイントしていきます。
ブラウン氏、この日はWindows 8が動作する『VAIO』でペンにより操作していました。
そして「スーパーヒント3番」。複製の機能を使って、みかんの葉っぱを複製していきます。新規レイヤーを葉っぱからコピーして作成、CTRLALT「T」キーMacはコマンドOPTION「T」で変形操作します。変形のセンターポイントを設定して、CTRLALTSHIFT「T」で連続して複製が可能に。
葉っぱが、えりまきのように首の周りに配置されました。ここで完成かと思ったのですが……。
最後に「スーパーヒント4番」。「レイヤースタイル」メニューでドロップシャドーをかけるのですが、「影の色を変える人があまりいない」。画像の中にある色に近い、暖かい色を選ぶといい仕上がりになるとのこと。レイヤー効果を別のレイヤーにして不要な影を除去して完成。
「川越シェフがみかんになった画像ください」が完成しました。お見事
6日夜に開催された『ジャンクの花園』主催のトークイベント『Photoshopの伝道師と集まれコラージュ職人達』でも、川越シェフのコラ画像をその場で作成して喝采を浴びていたブラウン氏。8日に開催される『Create Now/PLUS ONE DAY』では、『Photoshop CC』の新機能で、水彩画やエイジングなどの効果を簡単に加えられる拡張機能の『パネル』、画像を構成する小さいレイヤーを個々にエクスポートできる『Web Publisher』など、日本で初めて公開する機能を利用したデモを披露するとのこと。イベントは当日受付もあり参加は無料なので、興味ある人は参加してみては。
Create Now/PLUS ONE DAY
日時2013年11月8日金10時30分開演
会場JPタワー東京・丸の内
http://adobe-createnow.jp/event
参考記事
“Photoshopの伝道師”が川越シェフの画像にちょい足し トークライブ『ジャンクの花園』がアドビの『レタッチ王』スピンオフイベント開催へ
http://getnews.jp/archives/441543
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