「氷でウェブサイト作りました」　AGF『STICK ICE WORLD』の職人技がスゴい:【無料】ガジェット通信ブロマガ: ガジェット通信(ガジェット通信編集部)

『〈ブレンディ〉スティック』などAGFのスティックドリンクをアイスで楽しむキャンペーンサイト『STICK ICE WORLD』が7月12日に公開されました。見た目も涼しげなこのウェブサイト、なんとフレームもボタンも氷で作っているのです。ガジェット通信は実際に氷を加工してウェブサイトにする制作現場に取材に行ってきましたので、レポートをお届けします。

『STICK ICE WORLD』

『STICK ICE WORLD』は、フレームやボタンなどのパーツをすべて実際の氷で作り、その写真をベースに制作したウェブサイト。ボタンをクリックすると「ガリッ」と氷が砕ける音がしてボタンにヒビが入るなど、見た目だけでなく音や動きにも涼しげな演出が盛り込まれています。

デカい

実物の氷のウェブサイトは、都内の冷凍倉庫で制作されました。中の温度はマイナス5度。あまりに寒いのでベンチコートをお借りして制作現場に入ると、完成した氷のウェブサイトは……デカっ！　高さは人の背丈より大きく、部屋の壁ぐらいある巨大な氷のオブジェが鎮座していました。

『Stick ドリンクバー』のマーク

文字が大きくせり出したロゴ

左上の『Stick ドリンクバー』のマーク、手前に大きく張り出した『STICK ICE WORLD』のロゴなど、各パーツは精巧な細工が施されています。

周りを削って浮き出させたボタン

文字は雪を詰めて作るそうです

思わずクリックしたくなる浮き出たボタンは、周りの面を削ってへこませることで浮き出させています。マークやロゴは別に作ったものを組み付けていますが、ほかの部分はすべて削って作っているというのだから驚き。白く見える文字の部分には雪を詰めて文字に見せているそうです。

スティックドリンクの実物を埋め込んだ氷

氷の結晶は1分で制作

制作時間は氷を積み上げてから10時間ほど。スティックドリンクの実物を埋め込んだパーツは事前に1週間かけて制作するという手間がかかっている一方、氷の結晶をイメージした絵柄は職人さんが1分ほどで彫ってしまったそうです。職人さんスゲえ。

ウェブデザインの世界ではフラットデザインが流行する中、逆張りの立体！　デザイナーさんは「フラットデザインとは真逆な世界で、言ってみればアナログな感覚なんですけど、そこがほかじゃマネできないですよね。曲がったところやキズがついたところも手作り感が出ていると思います」と、デザインを解説してくれました。

氷では実現できないデザインもありそうですが、「今回は芸術というよりグラフィック的な要素があって、職人さんもいつもの仕事とは違ったと思うのですが、“なんでもできる”とおっしゃっていただいたので胸を借りました」と、職人さんの腕があってこそ実現したプロジェクトだそうです。

原画パネル

制作現場には、設計図に当たるデザインの原画パネルが。これを見ながら手作業で作ってしまったんですね。職人さん曰く、「全部決まったものがあるので、その通りにしなきゃならないところが苦労した」そうですが、注目してほしいポイントは「きちっと作ってるこの文字でしょうね」とのこと。

氷のウェブサイトの制作の模様は『STICK ICE WORLD』上に動画で公開されているので、そちらも是非見てみてください。

マイナス5度でPCを使用中

使いきりカイロで温めています

公開されている『STICK ICE WORLD』のウェブサイトは、氷で作ったウェブサイトの写真をそのまま使って実際のウェブサイトにしているのですが、制作現場にもウェブサイト制作用の『MacBook Pro』が設置されていました。写真を取り込んでチェックしたり、ボタンをオーバーレイしてイメージを確認する作業に利用するのですが、マイナス5度という環境では正常に動作しないため、使いきりカイロを置いて暖めながら使用。確かに『MacBook Pro』の動作温度は10～35℃と仕様にあります。涙ぐましい努力……。

このようにバカバカしい（失礼！）ことに力を注いで作られた『STICK ICE WORLD』。氷を入れてアイスで楽しむスティックドリンクの作り方を紹介するほか、SNSで使うアイコンを凍ったデザインに変えてくれるアイコンジェネレーターも利用できます。このアイコンジェネレーター、SNSのアイコンや好きな写真を凍ったように加工する事ができます。我々ガジェット通信のSNSアイコンも早速凍らせてもらいました！　暑い夏にピッタリな仕様です。