今回は百元籠羊さんのブログ『「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む』からご寄稿いただきました。
■中国オタクはネタバレがお好き?
エヴァQのネタバレ回避のために必要最低限な所以外はネット断ち状態にしている今日この頃、今週中には見に行けるはず……なのですが。
さて、ネタバレについて思いついた話で今回の更新を。
最近は中国オタクの間に情報が伝わるのがどんどん速くなっておりまして、私も中国の掲示板を巡回していてネタバレ情報を踏んづけてしまうことが少なくありません。
そんな中で感じるのは
「中国オタクの面々はネタバレ情報を把握しておくのを好む人間が少なくない」
ということですね。
ちょうど先日うまい具合に
「ネタバレ情報を見ることについてどう思うか?」
といったことに関するやり取りを見かけましたので、今回はその辺についてのやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
ネタバレ情報やストーリーを見るのを我慢できない。我慢しようとしても、ちょっとでも分からないことや気になることがあるとあらすじを探したり、wikiを見たりしてしまう……作品を楽しむ上でよろしくないことなのは分かるんだが、いつもそんなことになる。ただ、実際俺みたいな人間って多いと思うんだがどうだろう?みんなは本当に我慢できてるの?
自分をコントロールすることができないというヤツか……我慢しろよ……と言いたいが私もストーリー展開に我慢できなくなったときとか、ネタバレを見て安心しようとすることがあるし、あんまり強くは言えない。私はネタバレ見てなんか満足して見るのをやめちゃうことも少なくないし。
私はもっとヒドイな。小説読むとき後ろから読んでしまうタイプだ。そもそも、あらすじやネタバレ見ないと気分が悪い。新番組を追っかけるときとかも、ネタバレ情報をついチェックしちゃうな。
ネタバレをしたい人間って効率よく作品を見たがるタイプなんじゃない?まぁ、今の作品が出て来るスペースに加えて旧作まで知識を蓄えようとしたらそうなるのも分かるような気はするが。
自分も原作アリなアニメだとその後の展開に関するネタバレ情報を事前に見ておかないと見続けることができない……しかも、後の展開が良いということでないと見続けることができない。
私は最初っからってことは無いけど、好きなキャラや嫌いなキャラが最後どうなるかが気になって確認しちゃうってことはあるね。で、何か気に食わない展開だったら見なくなってしまうなぁ。
良い作品ならばネタバレしても楽しめるから問題ない。ストーリーの大体の方向を知ることはイライラしないで済む上に待つたされるのにも耐えられるようになるし、ストーリーの細かい部分を楽しむためにも必要なことだ。
やはり難しいのは「ネタバレ情報を知ってしまう」というのが不可逆なことではないかと。それによって体験が変わるのは間違いない。私個人としては新鮮な驚きが欲しいからネタバレは極力避けているんだが、ネットでは原作組や原作組への質問が飛び交っているのがもどかしい。
ネタバレを見るって言うのは続きを待ちきれないということの他に、地雷避けという意味もある。ネタバレストーリー見て合わなかったら避けられるわけだし。ダメな作品を見てしまった時の時間を無駄にしてしまったというあの感覚は避けたいしね。本当に良い作品はネタバレを知っていても引き付けられるものだよ。
ネタバレの内容にもよるでしょ。誰と誰がくっつくとかなら問題ないんじゃないかと。
自分は「CLANNAD」でwikiで後の悲劇的展開を知って見る気が失せてしまった。中途半端に放映時間が空くとついネタバレを見てしまうんだよね。週1で新番組を追っかけている時とか、ネタバレを見てしまう。逆に一気に最初から最後までまとめて見る時とかはそんな余裕が無いからネタバレも見ないで作品に入り込める。
本物の良い作品というのはネタバレを見た後でも時間を忘れるほどハマれるものだから、別に問題ないと思う。「Ever17」や「シュタインズ・ゲート」とか自分はネタバレしてから遊んだけどちゃんと楽しめた。ネタバレの影響とかも全くない。ミステリ系の作品だって犯人が分かってもストーリーやトリックが面白ければ楽しめるだろう。
いや、それは「楽しめた」であって、何も知らない上での衝撃じゃあないだろ。知っているのと知らないのじゃ受ける衝撃が違うよ。私はかなうならば自分の記憶を消してもう一度「Ever17」や「シュタインズ・ゲート」を遊びたいと考えているんだけど、もしやそういうのは少数派なんだろうか。
ネタバレは地雷避けにはつながるけどストーリー展開やオチまで知ってしまうとキツイ。私は作品によってはそこで作品への興味を失ってしまうことも少なくないからネタバレ踏まないように気を付けている。理想としては「面白い」「面白くない」くらいが良いんだが、自分の感性と合うかどうかでまた難しくなってくるのがねぇ。
私は逆にネタバレ的なストーリーのカギを知って興味を持って手を出ることも多いから、ネタバレについてはそこまで気にしていない。それはそれで楽しめるもんだよ。てか「ゼーガペイン」とか、ネタバレ知らないと前半は乗り越えられないぜ……
最近はネタバレ情報が簡単に手に入るし、普通に見ているだけでは分かり難い設定やアニメ以外のメディアで描写されている設定まで出てきて、しかもそれを前提にイロイロ語られたりしているから、余計にまず設定を知ろうとしてしまうので、昔のように単純に作品を見るような視聴はできなくなってしまった。今は今で悪くないが、昔の純粋なスタイルに戻りたいと時折思ってしまう。
個人的にはネタバレだけで済ませるのはイロイロもったいないし、危険だと思う。あらすじ以外の表現や、あらすじやwikiに要約されたことによる誤解(故意かそうでないかはともかく)、ネットでの伝聞が混じっての混乱が生じるからだ。Fate関係とか、結構ヒドイぜ。特に「Fate/stay night」は原作ゲームをきちんとプレイしているわけではない人が多いからキャラの認識が原作ゲームとかけ離れているケースが少なくない。
ネタバレを知りたいというのは、作品を知っているという優越感を他のファンに対して持ちたいというのもあるんじゃないか?原作派とか、原作派を装ったネタバレ知識派とかはでかい顔するし。
私も軽いネタバレというか、自分の嫌いなストーリーやキャラじゃないかチェックしてしまうな。ネタバレするのは地雷避けもあるが、時間の浪費を避けたいというのも大きい。
自分はネタバレ好きじゃないんで作品を紹介する類の評論でネタバレしまくるヤツがいるのが困る。評論を参考にする人間って作品を見ていない人が多いのに、興味を消してどうすんだよ。作品を布教したいのか、見る人間を減らしたいのかがよく分からん。
地雷を踏みたくないからネタバレを見て確かめるという気持ちは私もよく分かる。特にラブストーリー系の作品とかはネタバレしないと見る気にならないんだよね。
ネタバレを知ってしまうのは怖くない。怖いのはネタバレを知って興味を無くして見るのをやめた作品が人気になってしまうことや、知ったネタバレストーリーが実は不完全なものだったということだ。
とまぁ、こんな感じで。
作品を楽しむスタイルは人それぞれですが、中国オタク的にはネタバレを許容、肯定する人が一定数いるのは確かなようですね。
上の発言の中には「地雷避け」でネタバレを見るというのが多いですが、
「作品選びで失敗したくない」「名作だけ見たい」
というのも考えとしてあるようです。
これは中国オタクに限らない話かもしれませんが、
「最適解」「最も正しいモノ」
を最初から求める傾向が強いというのも影響しているように思えます。
ちなみに私個人の印象でも、中国オタクの人達に関してはすぐに
「このキャラ死ぬの?」
「このキャラは良い人?悪い人?」
「最後はどうなるの?」
とネタバレ的な所を知りたがる人や、アニメの次の回を我慢できずに原作やネットのwikiに手を出してしまう人をわりと頻繁に見かけた覚えがあります。
特に週1ペースでアニメを追っかけている場合、続きを待てずに原作知識に手を出してしまうことが多いようですね。
これについて知り合いの中国オタクと話したこともあるのですが、中国オタク内では週1ペースの放映を追っかけるというスタイルが確立されたのは何だかんだでここ数年の話ですし、日本のような感覚で1週間を「待つ」「興味を持続させる」のが難しいという傾向があるそうです。
一応人気のある作品ではファンのコミュニティ内でのやり取り等である程度はその辺りを紛らわせるというか、維持できるようですが、それでも結構きついものがあるのだとか。
また中国ではテレビの放映ペースが日本のように週1ではなく、基本的に毎日放映されるということや、海賊版やネットの違法ダウンロードで一気にまとめて見たという体験が多いことから、
「続きが分からないまま待たされる」
というのにはあまり慣れていないという話もあります。
この辺の態度や考え方についても、面白そうなのでいずれまとめてみたいと考えております。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
執筆: この記事は百元籠羊さんのブログ『「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む』からご寄稿いただきました。
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