ども。いまのところ無課金で『Fate/Grand Order』を遊んでいる海燕です。

 無課金でもけっこう遊べる、というかほぼ問題なく遊べる。

 いやー、お金をかけずにこんなに遊んでいいのかというくらい時間を費やしていますね。

 ストーリーは第二章の序盤まで行きました。例によってTYPE-MOONがシナリオを務めているわけですが、さすがにこなれた展開。

 どこまで奈須きのこが手掛けているのかわからないけれど、十分に遊べることはたしか。

 ただ、奈須きのこが関わっていると思うと一気に要求水準が高くなってしまうわけで、「もっと、もっとだ……!」と福本信行漫画に出て来るギャンブルマニアみたいに高みを望んでしまう。

 実に個性的な面々が関わりあう掛け合いの面白さはとてもとても素晴らしいのだけれど、それを超えた大きな物語のうねりが感じられるかというと、もうひとつ。

 「よくできた二次創作」という印象なんですよね。

 このくらいなら西尾維新でも書けるぞと思ってしまいます(暴言)。

 いや、清姫とエリザベート・バートリーの竜種サーヴァントコンビとか、とても可愛いのですが、それだけといえばそれだけ。

 戦力度外視で戦闘に使いたいくらいには魅力的なのですが。

 もっとも、「邪竜百年戦争オルレアン」とか「永続狂気帝国セプテム」とかいう中二心をそそる言語センスはさすがのひとこと。

 何かめちゃくちゃ面白い物語が始まりそうに思えるものね。

 課題だったシステム面も、最近、バランス調整が進んで、だいぶ遊びやすくなっているようです。

 まあ、ソーシャルゲームの初期運用期間はどうしても完成度がいまひとつになるようで、いろいろ叩かれたりしているゲームではありますし、じっさい単調なところも多いのですが、シナリオの面白さとキャラクターの魅力ですべて許せてしまうというのがぼくの実感。

 超面白いというほどではないけれど、魅力的なキャラクターがびしばしと出て来るところはやっぱり素晴らしい。

 特に『Fate』の強みは可愛い女の子だけでなくさまざまな個性を持った老若男女が大量に出て来るところですね。

 ダレイオス三世とか、萌え的な意味での人気が出そうなキャラクターではありませんが、強烈な個性がある。

 ていうか、背が低かったという伝承のイスカンダルが大男になったために、かれより背が高いというダレイオスは超巨漢になってしまったんだな。

 なんといいかげんな、という気もしなくはありませんが、まあ、そこがTYPE-MOONらしいともいえる。

 TYPE₋MOONらしさといえば、今回はいままで以上に各キャラクターがデフォルメされていて、「TYPE-MOON世界史」とでもいうべき「もうひとつの歴史」を形作っているあたり、やはり面白いです。

 アーサー王やジャンヌ・ダルクといった既出のキャラクターに加えて、カエサルとかカリギュラとか、モーツァルトとか「黒ひげ」ティーチとか、歴史上の偉人がたくさん出て来るのだけれど、どれも萌えフィルターがかかっていて、実にいまふうにデザインされているのがすごい。

 ちなみに、戦闘でつまづく人もいるかと思いますが、ぼくは最初のガチャでヘラクレスを引いたので、戦闘にはそれほど苦労していません(自慢)。

 あと、フレンドにレベル60のタマモキャットがいるので、非常に活躍してもらっています。

 加えて、レベル50のアルトリアさんとか、かなり強い。

 いやー、持つべきものはハイレベルのフレンドですね!

 さらに自慢させてもらうと、先日、わくわくと二度目のガチャを引いたところ、キャンペーン期間中にのみ出るという英雄王ギルガメッシュが出ました(どやぁ)。