XenobladeX (ゼノブレイドクロス)

 WiiUの『ゼノブレイドクロス』が面白いです。

 広大なフィールドを縦横無尽に駆け巡る正しい冒険ロールプレイングゲーム。

 マップの広さと情報量の膨大さが圧倒的で、ある意味、「おれのかんがえたさいきょうのてれびげーむ」みたいなところがある。よくこんなゲーム作ったな、モノリスソフト。

 前作『ゼノブレイド』の時点で十分に広大さと膨大さを兼ね備えた作品だったわけですが、今回は前作の数倍の容量があるらしく、もうなんというか頭がおかしい世界に突入しています。

 とりあえず20時間くらいプレイしてみたんだけれど、あきらかにまだ序盤。たぶんクリアまで100時間では終わらないでしょう。

 クエストを端から制覇していくと300時間かかるという話もあるくらいで、ミヒャエル・エンデ『モモ』の時間泥棒のことを思い出さずにはいられません。

 いや、楽しいんですけれどね。それでも300時間はないよなあ。

 毎日一生懸命プレイしていても半年くらいはかかってしまう計算。

 それだけの時間があったらアカデミー賞とカンヌ映画祭の受賞作片っ端から見れるぞ。

 ただ、もちろん、映画を見ることがゲームをプレイすることより上等な時間の使い方だとは一概にはいえないでしょう。

 こういうゲームをプレイしていると、「有効な時間の使い方とは何か?」という問題に突きあたります。

 ぼくはほとんど働いていないぶん、ひとよりたくさん可処分時間を持っていると思うんだけれど、それではその時間を何に使うか?というと案外むずかしい。

 これはその人の人生のテーマにかかわる問題なのですね。時間という資産を何に投資するかという問題。

 まあ、自己啓発本なんかだと「自分を成長させることに使うのだ」と書いてあるし、たしかにそれは正しいのだけれど、では、いつまで成長を志しつづけるのか?

 一生、「もっと成長すること」のために時間を費やしてしまったらそれはそれでもったいないんじゃないかな、とぼくは凡人らしく思うわけです。

 人生のすべてを「いつか訪れる将来」のために使うってどこかおかしいですよね。

 仕事で人生を使い切ってしまうのも同様の理由で愚かしく思える。

 「お金を稼ぐこと」に全勢力を注いで、その稼いだお金を使って人生を楽しむことができないのは、どこか本末転倒ではないでしょうか。

 そうかといって、遊びだけにすべてを使ってしまうのもまたばかげている。

 いや、