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 星里もちるが、ぼくにとって重要な作家のひとりであることは、いままで何度か書いてきました。初めてふれた作品が何だったかは忘れましたが、一応、少年漫画時代からずっと読んできているはずです。

 で、『夜のスニーカー』はその星里の全一巻の単行本。こういうキリリとまとまった作品があるあたりも、星里さんの魅力ですよね。

 ちなみに恩田陸に『夜のピクニック』という有名な小説がありますが、無関係のようです。もっとも、「夜」と「ウォーキング」を扱っている作品であることは共通している。

 夜の東京をウォーキングすることが趣味の男女のお話なのです。それにしても、星里さんの漫画はどれも舞台が東京だよな……。

 『ハーフな分だけ』移行の星里作品は、ほぼすべて青年漫画ではあるのですが、それでも比較的「青少年向け」っぽい作品とはっきり「大人向け」の作品が分かれている印象があります。

 で、この『夜のスニーカー』は