本を読む旅2.0。
その昔、ぼくは書店が大好きな少年でした。数々の本棚に整然と並べられた、本、本、本。その一冊一冊が、すべて異なる言葉と物語を秘めているのです。どうして好きにならずにいられるでしょう。
ぼくは日ごろから書店に日参し、ああでもないこうでもないと唸りながら、面白そうな本を渉猟したものです。好きな作家の新刊が店頭に並んでいたときの、えもいわれぬ興奮! それはほとんどエロティックなまでの感慨でした。
爾来、幾十年、中年になったいまでも書店は好きです。ただし、そこで本を買うことはだいぶ減りました。いうまでもなく、ネットで本を買えるようになったからです。
Amazonを初めとするネット書店には、リアル書店の浪漫はありません。しかし、それはやはり、何とも便利で快適なのです。
きょう、ふとライトノベルでも読むかと思い、近所の書店へ向かったのですが、やはりリアル書店は不便ですね。ほしい本を一瞬で検索することまではできるものの、それを探すのは自力で行わなければならない。
まあ、店員さんに頼めば探しだしてくれるかもしれませんが、それには、数分とはいえ時間がかかる。Amazonでサーチして1クリックで注文するようには行かないのです。
もちろん、そのかわり即座にほしい本を手に入れることはできる。2日も3日も待ったりする必要はありません。そういうわけで、しばらく前までは、やはりリアル書店にも良いところはあるなあ、と感じていたのですが、最近、この辺の事情も変わって来ました。
はい、電子書籍が普及しはじめたからです。そしてぼくがiPhoneを購入したからでもあります。おお、iPhone――汝、文明の利器、テクノロジーの申し子よ。
いや、スマートフォンを入手するまでは特段、電子書籍を読もうとは思わなかったのですが、いったんスマホを使いはじめると、電子書籍の便利さが身に沁みますね。
何といっても、ほしいと思った瞬間に、一瞬で入手することができる。いちいち書店へ足を運ぶ必要さえないのです。
ここらへんはいまさらぼくが講釈する必要もないのでくわしくは語りませんが、ぼくは日本でもさっさと電子書籍が普及することを希望しています。
もちろん、そこには色々な「壁」があるのでしょうが、ユーザー目線でいえば、電子書籍は圧倒的に便利です。ただ、あまりに簡単に手もとにやって来るので、「電子積読」が増えることはいかんともしがたいものがあります。
ここでようやく本題に入るのですが――そう、
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2013/12/13(金) 21:10 あらゆる宇宙映像を過去にする。キュアロン監督の新作映画『ゼロ・グラビティ』に感動。
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