弱いなら弱いままで。

「グレートネス・ギャップ」――天才と凡人を分かつ条件とは。(2075文字)

2013/08/27 18:22 投稿

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黒子のバスケ 23 (ジャンプコミックス)

 勝木光『ベイビーステップ』がひとつのターニングポイントを迎えています。

 熾烈を極めた全日本ジュニアが終わり、主人公のエーちゃんはベスト4、ヒロインのなっちゃんは優勝という成果が出たのです。

 「優勝できなければテニスをやめる」と両親に約束していたエーちゃんは、これで人生の岐路に立つことになったわけで、いったいかれがこの先、どんな決断を下すことになるのか、実に見ものです。

 かれの性格からして、簡単に約束を反故にするとは考えがたい。また、両親もそんなことは赦さないでしょう。

 しかし、だからといってここで完全にテニスをやめてしまうとも思えない。

 つまり、エーちゃんはここで初めて「理」に逆らう決断をしなければならないはずで、それがどのような描きになるのか、楽しみでなりません。

 まあ、ちゃんと受験勉強をして大学へ行ってそこでテニスを続けるという選択もないことはありませんが、さすがにないんじゃないかなあ。

 エーちゃんならもちろん受験でも成功するだろうけれど、ここでそういうブランクを置く展開はね、ちょっと考えづらいですよね。

 いずれにしろ、先の展開がとても楽しみです。赤松健さんも『ネギま!』以来の新連載を開始するそうですし、『マガジン』はちょっと楽しみになって来ました。わくわくわくわく。

 それにしても、高校生でテニスを始めて、卒業する前にはベスト4、エーちゃんの成績は一般的な常識で見れば圧巻です。

 エーちゃんはもちろん優勝を目指してがんばったわけだけれど、ベスト4でも十分に凄まじい成績と云えるでしょう。

 何しろかれのライバルたちは子供の頃から延々とテニスをやって来たひとたちばかりであるわけですから、常識で考えれば追いつけるはずがない。

 それをエーちゃんは追いついてしまっている。「漫画だから」といえばそれまでではありますが、かれは決して一足飛びに進歩してはいません。

 地道な練習と成長をくりかえし、「ベイビーステップ(赤ん坊の歩幅)」で進みつづけることによってここまでたどり着いたのです。

 その努力は脅威的としか云いようがありません。じっさい、エーちゃんが敗れた準決勝の対戦相手、神田はエーちゃんのことを「天才」と称しています。

 自身、十分に才能に恵まれているはずの神田の目から見ても、エーちゃんは天才としか云いようがない成果を出しているわけです。

 それにしても「天才」とは何でしょう? ただ単に少し才能に恵まれただけのひとを「天才」とは呼びません。

 それは、周囲に冠絶する圧倒的な 

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