頭のいいひとと会ったことはありますか? そして自分との性能差を思い知らされたことはありますか? ぼくはあります。何度も。ほとんどのひとはぼくより頭がいいんじゃないかと思うこともありますが、そこまで自虐的にはならないとしても、「いやー、これはどうしようもないな」とお手上げさせられるひとというのはじっさい世の中にいます。
たとえば「物語三昧」(http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/)のペトロニウスさんとか「ピアノ・ファイア」(http://d.hatena.ne.jp/izumino/)のいずみのさん(漫画評論家の泉信行さんですね)とかと話していると「ああ、思考速度ではこのひとたちには絶対に敵わないな」と思い知らされます。
こっちが一を考えるうちに十くらい考えているんじゃないかという性能の絶対的な落差を感じるわけです。あえていうなら搭載しているメモリの差ですね。頭の回転の速さが全然違う。
こっちはその思考のスピードになんとか付いていくのが精一杯で(かろうじて付いていけているくらいの能力はあると信じたいところ)、対話していて「いやー、ぼくって頭悪かったんだな。しみじみ」と思わせられます。
それで落ち込むかというと、そうでもなく「ま、あのひとたちはスペシャルだから仕方ないな」と開き直ってしまうあたりがぼくの良くないところなのかもしれません。
とはいえ、じっさいに対話していると、戦闘力の圧倒的な差というか、基本スペックの根本的な違いがわかって立ち向かう気にすらなれないというのがほんとうのところ。こっちはメガバイト単位のメモリしか積んでいなのに、このひとたちギガバイト単位のものを積んでいるよなーという絶望といえばわかりやすいでしょうか。
これは学校に通っていた頃は感じたことのない感覚で「ほんとうに本気を出せばどうにかなる」という思い込みすら許されない冷静な認識です。
まあ、ペトロニウスさんたちの話を聞いていくと、あまりに性能が高いのでひとにさっぱり理解してもらえないという苦悩があったりもするようなのですが、そうだろうそうだろうと納得させられますね。泉のように次々と湧き出てくるアイディアのクオリティがすでに普通じゃないもん。
ぼくには独創的な発想を出す能力というものがほとんどないので、かれらの書くものを読んではひたすらすげえなあと感嘆するばかりです。しかし、勝ち目がないと嘆くばかりではどうしようもないので、対策を考えてみたいところです。
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