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ひたすら「ぽかーん」。理解を絶する暴風映画。

 先ほど、映画『劇場版 少女☆歌劇レビュースタァライト』を観て来ました。いやあ、めちゃくちゃ面白かったけれど、まったくわからなかった(笑)。

 だれだよ、初見でも大丈夫とかいったの! 全然ちっともこれっぽっちも大丈夫じゃねえよ!! こんな映画、事前情報なしで見て理解できるわけないだろ!!!

 テレビシリーズの総集編だと聞いていたので、見ているあいだじゅう「???」が頭のなかを飛び交い、「こんな総集編があってたまるか!」と思っていたけれど、いや、新作だよね、これ。良かった。

 いや良くないけれど、テレビシリーズ続編の新作ならまだ理解できる。理解できなさが理解できる。これがほんとうに総集編だったならどうすれば良いのかわからなくなるところだった。

 まあ、どうやらある演劇系の名門学園に集った舞台少女たちの友情と葛藤の物語らしいのだけれど、もうストーリーはあってないようなもの、ひたすらヴィジュアルの絨毯爆撃が続くモンスタームービーですね。

 あるいはもしかしたらぼくが理解できていないだけという可能性もありますが、一般的なストーリーの構成から逸脱している作品であることは間違いありません。逸脱しているというか、だれが主人公なのかも良くわからない。

 でもまあ、テレビシリーズを見ていたらわかるのだろうけれど……いや、ほんとにそうか? これ、ひょっとしてテレビシリーズを見ていてもなおぽかーんとするやつなんじゃないのか?

 アニメーションの快楽を感じさせることはたしかだけれど、それにしても視聴者を信頼しすぎ。こんなシロモノがちゃんとエンターテインメントとして、何なら『ラブライブ!』あたりのお仲間みたいな顔をして、堂々と劇場公開しているあたり、ぼくらの日本という国は凄いと思います。

 文化的に成熟し過ぎやろ。いったい何をどうしたらこんな映画ができて来るんだ? しかもふつうにアイドル的な萌え美少女映画として見れなくもないし。何が何やら。