まともな人間になんてなってたまるか。
作家栗本薫には、『グイン・サーガ』や『魔界水滸伝』のようにベストセラーとなって巷間に知れわたった作品もあれば、『真夜中の天使』や『翼あるもの』のように徹底してマイナーで、そもそもほとんど読者を想定していないであろう作品もあります。
栗本の名声を高めたのは前者であるかもしれませんが、ごく一部の熱心な読者(ほとんど女性)にとっては、その作品のすべてが大切なものです。
で、じつは彼女にはアマチュア時代に書かれた『真夜中の天使』などよりさらに少数の読者しか想定していないかもしれない、同人誌の形で出版された本も何冊かあります。
そのすべてがJUNEテーマ(男性同性愛もの)なのですが、ぼくはいままであえて読まずに来たのですね。まあ、ものが同人誌なのでそもそも入手が困難だということもありますが、あえて商業作品以外の形で発表したものを読まなくても良いかなという気持ちもあったのです。
でも、今日、
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