耽美と幻想の天才作家タニス・リー。
さて、きのう書いたように、きょうはリーについて紹介しようと思います。
リーという作家は、ストーム・コンスタンティンと比べるとだいぶ日本でも知られているので、ぼくのなかではもう知っていてあたりまえみたいな印象になっているのですが、もちろんそういうわけではないのですよね。読んでいる人は読んでいるでしょうが、読んでいない人はまったく読んでいないはずです。
この人は英語圏の作家としてはかなりの多作の作家で、日本にもそうとう多くの作品が訳出されているのですが、そのなかでも代表作といえばやはり『平たい地球』に尽きます。
『平たい地球』。実に奇妙なタイトルですが、これはほんとうに「地球が平らかなりし頃」を舞台にした物語なのです。そう、昔々、地球は平らだったんですね!
ここら辺、テリー・プラチェットの『ディスクワールド』とか、あるいは浦賀和宏の昔なつかしい『地球平面委員会』(これも凄い怪作)を思
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