確信をもって予言しておきますが、今後、十年、二十年以内に、日本のドラッグ汚染は限りなく欧米と同じか、下手をするとそれ以上になるでしょう。「麻薬撲滅」は必ず失敗します。マリファナなどは、吸っていることがあたりまえにすぎて、話題にすらならなくなるでしょう。結果として、薬物依存患者は、いまの数十倍になり、これらのひとたちが精神科の門を叩くのは、時間の問題となります。
しかし、ドラッグ問題について、良い情報も悪い情報も隠すことなく、また、偽りなく子どもたちに教えることだけが、ドラッグで引き起こされる悲劇を最小限にする、というぼくの考えに揺らぎはない。ドラッグ問題は「嘘も方便」ですますことのできる領域ではない。
タバコはいったん吸い始めて一定期間が経過すると、もっとやめるのが困難になるドラッグのひとつだ。禁煙挑戦者の生涯禁煙成功率は、ある統計によればたった五%程度でしかない。この強い精神的依存性は、ニコチンによって引き起こされるものだ。ニコチンはタバコの葉に二パーセントから八パーセントまで含まれているアルカロイドで、猛毒でもあり、六十ミリグラム程度摂取すれば死んでしまう。ニコチンに関しては、いまだに多くのひとたちが、「ニコチンの依存性はそれほど強くない」と考えている。なかにはニコチンには、依存性などまったくないと思っているひとさえいる。「タバコくらいいつでもやめられるさ」「彼(彼女)は、タバコさえもやめられない、意思の弱いひとだよ」といった日常会話に、そうした思惑がみてとれる。しかし、今日、ニコチンは、ヘロインやコカインとほぼ同等か、それらをも上回る、強い依存性をもったドラッグであることが、明らかになってきている。
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弱いなら弱いままで。
海燕
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コメント
高校時代、何の脈絡もなく、麻薬についてのことがびっしり書かれたB4藁半紙両面刷りのプリントを3枚も配りだした物理教師のことを思い出しました。
私が中高生当時、学校で配布される麻薬についての小奇麗なパンフレットや、公共広告機構(現ACジャパン)が流していたTV広告などで、「麻薬はよろしくない」という情報が身の回りに溢れ返っていました。
しかしその教師が配ったプリントには、麻薬にもいろいろな種類があることや、それぞれの有害性や常習性についてタバコや酒といった嗜好品と比較、麻薬との付き合い方を語る常習者の体験談などなど、学校教育でそこまではやらないだろうという内容の記事がまとめられていました。
事前説明もそこそこに教師がプリントを読み始めたので、当時は???でしたが、普段授業で取り扱っている物理だの化学だのが麻薬になった途端、臭い物に蓋的な姿勢をとる事をアンフェアだと考えたのだろうと思います。
その日の物理授業の50分は丸々麻薬の話でしたが、いつもと違い眠らずに済みました。
なりません。日本がメキシコやブラジルなどになると思いますか?もう少し勉強して発言しようね。
タバコはドラッグへの入り口。
ダメ、絶対。
(ID:23476527)
煙草!吸わずにはいられない!