脱ルサンチマンの最新形にしてラブコメライトノベルの最前線、『14歳とイラストレーター』を読め!
うに。一段と寒さもきびしくなりつつあるきょうこの頃、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ぼくはストーブの前から動けません。人類の肉体は冷気に耐えるよう作られていないのだ。
さて、むらさきゆきや『14歳とイラストレーター』という小説を読みました。これは、ある萌え系イラストレーターの青年と、ちょっとしたことからかれの生活の世話を焼くことになった14歳の少女を中心に、ライトノベル界隈の群像を描いた小説です。
いままでこの種の業界ものは、ライトノベル作家を主人公にしたものが中心でしたが、この作品はイラストレーターを主人公に持ってきたところが新機軸。
まあ、そうはいっても似たような内容だと思って読み始めたのですが、これが面白い。実に面白いのです。いま、最も先を楽しみにしているライトノベルになってしまいました。
何がそれほど面白のかというと、うーん、何だろうな。実はこの作品、それほど魅力的には
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