弱いなら弱いままで。

超絶技巧作家・山本周五郎の華麗なる短編世界。

2017/11/26 07:00 投稿

  • タグ:
  • 登録タグはありません
  • タグ:
  • 登録タグはありません
 いま、BS(衛星放送)で『赤ひげ』というドラマが放送されています。いうまでもなく山本周五郎の時代小説『赤ひげ診療譚』をドラマ化したものです。

 この名作小説は過去にもドラマになっていますが、何といっても有名なのは黒澤明の映画『赤ひげ』。これは原作に匹敵し、あるいは上回るかもしれない傑作中の傑作で、ある意味、黒沢映画のひとつの頂点といってもいいでしょう。

 三船敏郎が主演した最後の黒沢映画としても知られており、まあ、いろいろな意味で歴史的な作品ですね。しかし、今回は原作小説のほうの話をしようと思います。

 まあ、ぼくが山本周五郎大好き人間ということもあるのですけれど、それにしてもこの『赤ひげ診療譚』は身震いするほどの傑作です。

 だいたい、山本周五郎という人はきわめて小説がうまい。あまりにうますぎて、その洗練がかえって嫌味に感じられることがあるほどなのですが、『赤ひげ診療譚』はそこらへんが

ここから先は有料になります

ニコニコポイントで購入する

チャンネルに入会して購読する

  • この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

アラフォーオタクハゲの陰キャでも配信したい!

アラフォーオタクハゲの陰キャでも配信したい!

月額
¥330  (税込)
このチャンネルの詳細