6月、半ばを過ぎて。
六月は書く、といってから早くも半月が過ぎ去った。これはいけない。さすがいいかげんに本当に書かなくてはいけないと考えて、いま、この記事を記している。
さて、この半月、特に遊んでいたわけでもなく、実は、珍しく仕事に励んだりしていた。その詳細は書けないが、とにかく、ぼくが仕事に集中していること自体、めったにないことである。
しかし、一旦、仕事に時間を取られると、これが実際、相当に忙しく、本も読めない。ゲームもできない。それでもまだなかなか終わらないのだから、なるほど、世間の人々はこうも忙しなく暮らしていたのか、といまさらに思い至った程である。
むろん、仕事が忙しいなどとは、言い訳にもならない。が、ともかく時間が取れないことは真実で、書くことに倦んだわけではない。
それでも、活字中毒のことで、やはり本は読みたい。そこで、石川淳の短編「紫苑物語」や『新尺雨月物語』を読み返してみた。
いず
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