弱いなら弱いままで。

『フルバ』にも『カレカノ』にも罪はない。少女漫画と「真実の愛」幻想。

2016/09/20 07:55 投稿

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彼氏彼女の事情 21 (花とゆめコミックス)

 恋愛工学に始まった「ナルシシズム/エロティシズム」の話は前回で一応完結しているのですが、今回はおまけ篇として宿題になっていた少女漫画の話を書いておこうと思います。

 まずは、「『彼氏彼女の事情』『フルーツバスケット』がアラサー女子の恋愛観にもたらした闇」という記事を引用しましょう。


 タイトル通り、少女漫画往年の名作『彼氏彼女の事情』と『フルーツバスケット』を扱った記事です。この記事によると、両作品には以下のような共通点があるとされています。

・女子(主人公)が努力家、優等生、いい子
・男子(恋の相手)が特別な存在(人気者、特殊能力あり)
・でも男子は「過去のトラウマ」を抱え、心の闇を持っている
・男子、トラウマが爆発した時、女子を傷つけて避ける
・女子、そんな男子を偉大なる

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