さてさて、あと二日でバレンタインデーです。個人的にバレンタインデーといえばいい記憶は何もないのですが、ドワンゴから依頼が来たので仕方なく更新することにします。

 バレンタインデーに絡めた作品を何か紹介しようと思ったのですが、日本のラブコメはたいてい何かしらこの日を扱っているので、あえてそのなかから一作を選び出す気にはなれません。そこでハリウッドのオムニバスラブロマンス映画『バレンタインデー』をご紹介することにしました。

 ぼくはこの手の胸キュン映画が好きでねえ。恋人がいるひとはそのひとといっしょに観ると楽しめる作品だと思います。いないひとはひとりで見てリア充末永く爆発しろと叫びましょう。それなりにビターな味わいを感じさせながらも、最後はハッピーな気分になれる映画です。

 物語の舞台はバレンタインデーのロサンゼルス。町中が愛に溺れるこの日に、スウィートだったりビターだったりする物語は始まります。主人公を務めているのはそれぞれに複雑な想いを抱えた男女十数名。学校の女教師に告白しようと決意している少年や、その先生自身、彼女の親友の男など、複雑に入り組み絡みあった人間関係を楽しめます。

 ここらへんのもつれにもつれた糸をどう解き明かすかがこういった映画の作り手の腕の見せ所であるわけですが、この作品はそこでも外していません。Amazonを見るとやはりというか名作『ラブ・アクチュアリー』と比較している意見が多いけれど、たしかに同じジャンルに属する作品ですね。同時進行ラブストーリー映画とでもいうか。