Sample のコメント

>>17
現実には、
キャラクターに情が移って殺しきれない人もいれば、
人殺しでしか興奮できない人もいるし、
ハッピーエンドに取りつかれた人もいれば、
他人の不幸でしか酒が飲めない人もいる。

で、これらに順位づけして、自分の立場のが優れてるって自慢するのが、私は嫌。
どれも似たようなもんじゃん、そこまで言わなくていいのに。と思うわけ。

男はいい女と付き合えるか否かで格が決まるって悟る人もいれば、
俺の人生には女なんか必要なかったんだって悟る人もいる。
そりゃどっちに悟ったっていいけど、なんで一方が他方を見下すんだ?

虚淵氏は悩んだ末に「素朴なハッピーエンド」を脱却して、「現実的なハッピーエンド」を選択した(現実つっても、作者が自分の思想を現実って言い換えてるんだけど)。
つまり>>10が言ってるみたいに、「みんながみんなハッピーに終わる」というタイプではなく、「大勢がハッピーになる、でもそのために少数が犠牲になる」という構図に自分を落ち着けた。それは結構なことだと思う。
「全員がハッピーな世界なんて、ありえない。そんなの欺瞞だ。どこかで誰かが幸せになった分、どこかで誰かが必ず苦しんでいる。そこから目を背ける恥知らずなことは、僕にはできない」ってことだろう。
そう考えるのは、ある意味で純粋で、公平な人だからなんだと思う。

でもそうして得た自分の視点を武器に、今までハッピーエンドを作ってきた人や、素朴なハッピーエンドそのものまでコケにするのはどうなのよ、ってこと。
>>17は虚淵氏がそんなことしてるとは思えないって言ってるわけだけど、私は現時点では、してると思ってる。

その理由は、
「この作家は素朴なハッピーエンド作る人を持ち上げるようなこと言ってるけど、主張を整理すれば、要するにそういう人たちは脳みそ花畑の偽善者で現実を直視できない思考停止のバカ、って言ってるも同じだ」
と、私が解釈したから。

だってこの作家の本音は、素朴なハッピーエンドなんか「まともに考えればありえない」し、「嘘くさい」し、「条理をねじ曲げ、黒を白と言い張るようなこと」なんだもん。
しかも本当は「答えを得た」はずの今でも、キャラに情が移った「プロデューサーや新房さん」に「『わけがわからないよ』『なぜ君たちはキャラクターの生き死ににこだわるんだい?』と訊き返したくなる(笑)」くらい、「素朴さ」が嫌いなんだもん。
でもそこまで言っておいて、一方では「高潔なる魂の行い」とか「自分にはなれない」とか言って、褒めたたえてみせてる。

やっぱこれは、「自分の立場を優位とし、他者の立場を嘲り笑う」行為だと思う。
自分が見出した新しい「現実的なハッピーエンド」をもって、これまでの古くさい「素朴なハッピーエンド」を笑いものにしてる。と私は思ったわけ。

でも、素朴なハッピーエンドに染まってる人も、現実的なハッピーエンドに酔っぱらってる人も、どっちも似たようなもんじゃない。
なんで嘲笑まですんの?
っていうのが、ずっと言ってること。うまく言えてないけど。

まとめると、
「あなたが他人の不幸を嫌っているのは大いに知っていますが、それでも私は他人の不幸で愉悦します」
は当然の権利だけど、
「他人の不幸で愉悦できないなんて、あなたはどうしようもないバカですね」
は言いすぎだってことが言いたい。

No.19 141ヶ月前

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