●霞桜都の世界
 日米合同プロジェクトにより、より便利で先進的な街並みを作るため、とある土地を基盤とし、最新の技術と科学力をもって作られた近代的な都市が「霞桜都」。
 特に深海の生態系に感する調査に重きを置く専用の研究機関が存在する。
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●どんな神話存在がひそんでいるか
 深き者どもや、淵に棲むものが深海の奥深くに存在している。
 霞桜都が近代化されるより前の頃は、シャッガイからの昆虫が村を困らせていた。
 そのほかにも、ニャルラトテップの介入よる双六の世界でも緑の神の子や夜鬼やノーデンスなどさまざまな神話生物が出現する。
 
●これまでのストーリー
第一回【快楽と狂気の鬼 前編】


 何気ない日常を過ごしていた探索者達は、放課後の教室で窓越しに謎の生物『シャッガイからの昆虫』を目撃する。
 「ここを開けろ」と頭に直接語りかけてくるシャッガイを、輝く火の玉が攫って行ってしまう。
 あっという間の出来事に言葉を失う探索者は、次の日、友人の立川刑兎(たちかわけいと)の提案で宇宙人やUMAなどの情報がないか調べようと図書館や神社などを訪れることになる。
 緑霞神社に探索者が見た生物『シャッガイからの昆虫』の絵が描かれた書物を見つける。
 昔まだ村の集落だった頃、悪い夢を見せ村人を困らせていたらしく、現代にもその生物が潜んでいるのだと知った。
 しかし帰り道、路地裏から叫び声が聞こえる駆けつけた探索者は、そこで刃物で切りつけられた男と、明らかに様子がおかしい初老の男が刃物を振りかざそうとしている。
 とっさに飛び出した勇気ある探索者は、正気を失った初老の男をまるでサッカーボールを蹴るかのごとくぶち飛ばしまくり、事態は収集した。
 正気を失った男は、警察に連行され、街で噂される現代の連続狂気的殺人鬼『ジャックザリッパー』の疑いがあるとされ、大手柄の探索者たち。
 だがある日、友達の『東藤文乃』から「緑霞神社に殺人鬼がいる助けて」というメッセージが届く……。
 
第二回【快楽と狂気の鬼 後編】


 緑霞神社に駆けつけた探索者達。
 東堂文乃は攫われたのか、残されたのは東藤文乃の携帯電話だけだった。
 携帯電話には録画された映像があり、見ると街でも有名人とされる霞桜都の研究員
『岩木輝義』が東堂文乃を攫って行く映像が映っていた。
 岩木輝義の家に向かう探索者たちは、家に忍び込む。
 岩木輝義の家には現代の狂気的連続殺人鬼『ジャックザリッパー』の犠牲者の首が保管され、なにかの実験に使われている様子が伺える。
 家の一室には『地獄からの植物』の毒に侵され苦しむ東堂文乃を見つけるが、そこにシャッガイからの昆虫に体を支配された岩木輝義が現れる。
 手には刃物と生首を持ち、探索者を逃すまいと斬り掛かる。
 2階のバルコニーに逃げるも、退路を断たれた探索者の後ろから『輝く火の玉』が通り過ぎ、岩木輝義と接触。
 そのまま壁に叩きつけられた岩木輝義は爆音とともに粉砕された。
 火の玉は輝きを失うと、そこにはひとりの女性が、寄生していたシャッガイからの昆虫をつかみ握りつぶして去っていく。
 探索者も今まで見た光景を誰に伝えようと信用してもらえないだろうと、岩木輝義の家を燃やし、燃えていく建物を背にその場を去るのだった。
 次の日、不完全燃焼の岩木輝義の家からはジャックザリッパーの犠牲者の遺体の一部が見つかり、事件は解決するも謎を多く残すものとして取り上げられたのだった。
 
第三回【深海の侵略者】


 深海海洋研究所の研究員として招かれた探索者は、エレベーターの中で大きな爆破音とともに気を失ってしまう。
 気がつくと、付き添いの役員は絶命し探索者は孤立してしまう。
 エレベーターから出た探索者は、研究所の中には入れず、ハッキングによりモニター越しに生存者の有無を確認していた軍人のアレックスと出会う。
 研究所は機能を停止し、もう少しで深海の奥底に落ちてしまう。
 そうなれば、水圧で施設は崩壊するだろう。
 そう説明された探索者たちは各部屋を探索しながら脱出ポッドがある部屋を目指す。
 しかし研究所内には、爆発の原因をつくった『淵に棲むもの』が研究員を蹂躙していた。
 探索者たちは淵に棲むものと幾度も遭遇するも、難を逃れ傷つきながら研究所を脱出し、無事生還することができた。
 
第四回【箱庭遊戯】


 ニャルラトテップに目をつけられた【深海の侵略者】を生き残った探索者たち。
 宛先不明の小包を開けると招待状があり、次の瞬間気を失う。
 開けない者もいたが、小包はひとりでに開き、複数の黒い腕に捕まれ引きずり込まれてしまう。
 気がつくとギリシャの神殿を彷彿とさせる建物の中で顔を見合わせる。
 そこに赤いドレスを身に纏った美しい女性(赤の女王でありニャルラトテップの化身)がこの双六のゴールにたどり着き『門を探し手をかざせば脱出できる』と探索者に話しかける。
 ルーレットを回し、止まったマスでは神話存在や呪いなど様々な災難が探索者を襲った。
 ゴールにたどり着くと、赤の女王は「おめでとう」と言い、『2つの大きな扉』が現れ、好きな扉を選ぶか?と探索者を促す。
 探索者は各々別の扉を選んでしまうが、どちらも『BAD END』につながる扉だった。

第五回【冥界のカケラ】
 前回『BAD END』を迎えてしまった探索者たちのその後の話となる12月4日放送の「冥界のカケラ」。
 果たして彼女たちはどうなるのか?

(文:加古将基)