長年、母親との関係が上手くいっていない......と悩んでいる女性は、あらゆる年代に多いのではないでしょうか? 筆者も、母と何年も口を聞かない期間があった1人。母娘関係は本当に難しい。今回は、母との関係を改善したい人におすすめの「コミュニケーションのきっかけ作り」のアイデアをご紹介します。
■ 距離の取り方が難しい母と娘
「母子癒着」という言葉があるように、母と娘が、上手く距離をとるのは難しい。母親のひと言が原因で結婚できなかったという女性に出会ったこともあります。私自身、母との関係に悩んできました。でも、あるひと言がきっかけで目から鱗が落ち、徐々に関係を変えることができました。
■ 「産んでくれてありがとうとお母さんに感謝したい」
数年前の誕生日のこと。誕生日を祝ってくれた恋人から「あなたのお母さんに、あなたを産んでくれてありがとうと感謝したい」と言われました。そう、誕生日は、母が私を産んでくれた日なのです。当たり前のことなのに、母と上手くいっていなかった私には衝撃のひと言でした。そして「恋人が感謝しているのに、産んでもらった本人が感謝できないのは、変」と気付きました。産まれてから今日まで、母とどんなことがあったにせよ、母が産んでくれなければ、私は今ここにいないのです。
■ 自分の誕生日には母親に感謝を伝えてみよう
この誕生日がきっかけとなり、自分の誕生日には母に「産んでくれてありがとう」と伝えるようになりました。長年、ぎくしゃくした関係が続いたせいで、母親と話すきっかけがないという方も、誕生日という特別な1日を使って、感謝を伝えてみてはいかがでしょうか。
はがきや手紙を使って、母親に産んでくれた感謝の気持ちを伝える。メールという手段もありますが、せっかくなら、残しておける「紙」で伝えるのがおすすめです。「ありがとう」と言われて、嫌な気持ちになる人はいないですよね。「そんな風に思ってくれていたの?」「あなたが産まれた日は、暑くてねぇ」と、会話が続いていくかもしれません。
うまくいっていない関係を修復しようとするとき、時間が必要な場合や、タイミングが重要な場合など、いつでも修復できるとは限らないもの。ですが、どちらかが働きかけなければ、いつまでも交わることはない。
仲良し母娘や、母親大好きにならなくてもいいと思います。けれど母親が悩みのひとつであるのなら「関係が少しだけ改善する」ことを目指して、普段は言えないけれど、誕生日だからこそ伝えられるひと言、使ってみてはいかがでしょうか。
photo by Thinkstock/Getty Images
(文/岡田愛香)
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