友人や家族ではなく、その道の"プロ"に相談がしたい――。
そんな働く女性のお悩みに答える新連載「お悩みキャリア相談室」では、Women's Career代表、キャリアカウンセラー、ライターでもある田中美和さんが、読者のみなさんのお悩みに答えます。
第4回目のお悩みは......
共働き家庭で、息子は保育園や実家に預けています。忙しい毎日の中でもそれなりに充実感があり、仕事もずっと続けていきたいと考えているのですが、いわゆる「ママ友」が少ないことに不安を感じています。
これから息子の進学について、保育園や学校での息子の様子(友達関係など)について、ざっくばらんに情報交換できる同世代&同じ立場の友人がいれば......と思うものの、毎日が仕事場と家庭の往復で、他の保護者さんたちとは送り迎えのときに一瞬だけ接するくらい。
あまり「なんでも話し合える友達」という感じではありません。このままでは私だけ情報に乗り遅れてしまうのでは......と不安です。
【43歳・Nさん・渋谷区在住・会社員】
"ママ友"の輪があると、心強い。
送迎や行事の際の雑談から仲を深めて!
子育ては初めて経験することばかりですし、迷ったり悩んだりする時に互いにアドバイスしあえる、いわゆる"ママ友"がいると心強いですよね。そんな仲間同士の口コミ情報は、子育てをする上で有力な判断材料になります。また、働く母にとっては、〝いざ″という時に力を貸してくれる相手がどれだけいるかで子育てと仕事の両立のしやすさが大きく変わってきます。
しかし、保育園世代の母は子育てと仕事の両立で慌ただしく、保護者同士がゆっくり交流を深める時間が取りづらいのも事実。もし、Nさんのお子さんが通っている保育園で、保護者がなんらかの役員(委員)をする制度があれば、挑戦してみるのも手です。一緒に活動する中で会話も自然と生まれていきます。
ただ、こうした役員(委員)制度がない園も多いですし、仮にあっても「なかなか取り組むような余裕がない......」という場合も多いでしょう。その場合は、送迎の時や行事の際の雑談から関係を作っていきたいですね。
仲良くなるきっかけで多いのは、「子ども同士が仲がいいこと」や「家が近所」などです。成長するにつれて、お子さんがよく口にするお友達の名前が出てくると思います。また、保育士の方にご自身のお子さんと仲が良いお友達を聞いてもいいでしょう。
送迎や行事の際に「いつも仲良くさせていただいてありがとうございます」といったところから会話を始めて、「今度、我が家に遊びにいらっしゃいませんか?」「~へ一緒に行きませんか?」などとお誘いしてみてはいかがでしょう。
子ども同士が仲がいい子の母同士、何人かで仲が良くなれると輪が広がっていいですね。「家が近所」というのも、仲良くなるきっかけとしては大きいものです。こちらも送迎や行事の際の雑談で「どちらにお住まいなんですか?」といった会話から、「良ければ今度、お茶しませんか?」「近所の○○公園に一緒に遊びに行きませんか?」といったふうに関係を紡いでいけたらいいと思います。
photo by Thinkstock/Getty Images
(文/田中美和)
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田中美和 | ブログ
Women's Career代表。キャリアカウンセラー・ライター。雑誌「日経ウーマン」(日経BP社)の編集記者を担当後に独立。在職中は、インタビューやアンケート分析でのべ3万人以上の働く女性の生の声に触れる。現在は、「働く女性のワーク&ライフの充実」を主なテーマにライター活動を行うほか、女性専用の電話相談サイト「ボイスマルシェ」でキャリアの相談員なども務める。