この商品は「いけず」が持つ「言いづらいことを遠回しに伝える」という特性を活かし、府外の方が言えずじまいな本音を京都人に代弁させることが可能となっています。
このステッカーは、表面だけでなく、めくって裏面を見ることができる両面構造です。表にはていねいだけれど、どこか意地悪で「いけず」な建前が描かれ、裏面をのぞくと隠れていた京都人の本音を知ることができます。「トイレ」「玄関」「食卓」「ポスト」という4つの場面において、「立って小便をしないでください」や「汚れた格好で家にあがらないでください」など、なかなか他人に言いづらい『お願い』を京都人に代弁させることが可能です。
ステッカー表面の「いけず」な言い回しは、9月に開催された「いけず座談会」で生まれたものを採用。座談会には11名の京都人が参加し、2時間で27個ものいけずな言い回しが生まれました。
モデルにはX(旧:Twitter)で何度もバズ投稿を生み出している大西里枝氏を起用。はんなりとした京女将としての一面に加え、エキゾチックな変顔を得意とする大西氏が、卓越した表情筋で京都人の二面性を表現しています。
また、表裏の両面ステッカーという仕様を実現するため、63年の歴史を持つ京都で1960年に設立された有限会社修美社に委託して製造しています。試行錯誤を重ねる中で、「裏面を剥がしてテープにする」という構造が実現し、京都人の二面性を1枚で表現することに成功しました。
インパクトあるビジュアルとコピーも秀逸ですが、「トイレ」「玄関」「食卓」「ポスト」という使用用途に絞って作成しているところもお見事です。ともすれば京都人のネガティブ要素になってしまいそうな、「いけず文化」をありのままに楽しめるコンテンツとしてブランディングしているところも好感が持てます。27個も生まれたいけずな言い回しのうち、今回商品化されたのは4個のみ。他の言い回しも大変気になるところです。