菊地成孔(著者) のコメント

菊地成孔 菊地成孔
(著者)

>>17

 確かに北野武翁は監督業に入る前に俳優としての助走期がありまして、松本人志にはそれがないのですが、その理由も日記にある通りです。最初から吉本資本で、「世界的な監督」志向でデビューし、全てのキャスト、ほとんどの重要スタッフを仲間内で開始しています。

 それでも北野武監督も、最初はやるつもりはなく、深作欣二の撮影中の逝去を受けて「その男、凶暴につき」の監督を、半ばイヤイヤ引き受けてから「世界のキタノ」になったわけです。

 こうした話は、拙著「ユングのサウンドトラック」に詳しいので、そちらをお読みいただけると幸いです。買えとは言いません。図書館で借りられるかもしれない笑。

No.20 10ヶ月前

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