菊地成孔(著者) のコメント

userPhoto 菊地成孔
(著者)

>>10

 あの時は(掘り返しても全然構わないですよ笑、黒歴史でもないし笑、TBSさんにもなんの恨みもありませんし)ヤバかったですね。大儀見を呼ぶと決めたものの、ラジオ的にガンガン喋る(空間を埋めてしまう)ということが出来ないな今日は、と思っていたのですが、実際に演奏のようになりました。

 僕は、生徒さんに「先生」と呼ばれるのが平気になったのは、本当にここ数年です。50過ぎてからですね(ネットとか、あだ名で呼ばれるのは、大吉先生みたいでアレなので別に良いのですが、実際のペン大の生徒さんに)。それまでは結構律儀に、最初の授業の時に「それではこれから、長いと10年間お世話になります。菊地と申します。よろしくお願いします。先ず最初に、皆さんにお願いがあるのですが、僕を<先生>と呼ばないでください。授業中のご質問の際にも<菊地さん>と言って頂けるとありがたいです。<先生>と呼ばれると緊張するので笑」とアナウンスしていました。

 遠隔の生徒さんもだいぶ増えてきました。実際のペン大と違うのは、習っている方々の顔が見えない、というのと、カリキュラムが、生徒さんにとって、直線的に進むわけではない。ということですね。非常に興味不快です。

 音楽を学ぶことを、僕はエリート育成とか、専門教育だとか思っていません。スポーツ観戦のように、ルールを知れば、今よりも、もっと楽しむことが出来る。という事だけなんです。音楽だけではなく、食事も、セックスも、ダンスも、読書も、生きる事全ては、ちょっとのコツで、もっともっと楽しくすることが出来るんです。道を歩くだけだって、コツさえ知れば、もっと楽しくなります。どうせ人生は苦しいのだから、我々は、全員が、もっと楽しむべきです。僕が<先生>として教えられるのは音楽だけなので、そうしていますが、それはきっと、僕が、いつの間にか、ですが、生きることを楽しんでいるからだと思っています。

No.12 29ヶ月前

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