菊地成孔(著者) のコメント

菊地成孔 菊地成孔
(著者)

>>2

 タケオくんは結局、「プロ」というスキルとアティテュード水準にあるのはパーカッション(セネガル=ドゥドゥニジャエローズキャンプの形式)だけで、一部の自由な即興や二部冒頭の即興の舞は遊びなので笑、日記にある通り、ちょっと気をぬくと無邪気で自由な障害者の奔放な振る舞いに、プロの即興演奏家が「一緒にやりながら面倒見てる」という、形になります(それでも、障害者を子に持つ、お母様のグループなどは、目を細め、時に涙を流して喜びます)。なので、なるべく頑張ったんですが(常に3人で音は出してました笑)、タケオくんの面白いMCと、周囲は全く気にしない、自己完結したピアノや、我流のダンス(バレエみたいなやつ)に全て持ってゆかれた感じですかね笑。

 ワガンもホガも日本在住ですので外タレではないですが笑、まああれはセネガル音楽の観光客相手用の平均的水準です。六本木のアフリカンバーみたいなところにゴロゴロ転がってますよ笑。演奏は良かったですね笑。

 タケオくんが僕のカウベルに機嫌を悪くしたということはあり得ませんが笑、あれはタケオくんがセネガル語のコールアンドレスポンスをお客様に求めた(無理すぎ笑)のがスルーされたのと、単純にもうタケオくんとはいえど年齢的にキテるので(ダウン症の人々は加齢の速度が早いと言われています)、疲れたんだと思います。ハアハア言って目が死んでました笑。まあ、そうですね、5年もして、オファーがあったら、やらなくもないですね笑。

No.8 41ヶ月前

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