菊地成孔(著者) のコメント

菊地成孔 菊地成孔
(著者)

>>34

 いえいえ、SNSほど巨大なコミュニティーになると、全体を俯瞰できる一個人はいないでしょう。つまり、全てが偏見にならざるを得ません。また、「余計な負担」もありません。如何なるきっかけであれ、対話のチャンスを生むことは有意義だと思っておりますので、感謝しております。それはトオイくんも同じでしょう。僕のTwitter観も偏見です、というか、Twitterを合法ドラッグだとした場合、同じく合法ドラッグであるアルコールに対し、僕はアルコール中毒患者の話をしている形(しかも、アルコールは使わない者として)で、その際、健全にアルコールを嗜んでいる人々に対して「アルコール使用者には、健全に嗜んでいる方々もいるとは思いますが」とまでエクスキューズは必要ないでしょう。アルコールの歴史は古く、健全に嗜んでいる方々は、誰かがアル中による弊害の話をしたとしても「自分は違う」と、わざわざ声を上げることはないと思われます。自分はアル中じゃないからこの話とは関係ない、と、自動的に思うのではないでしょうか。Twitterは歴史が浅く、いま中毒者に関する話をすると、「自分は中毒者ではない」という声が上がるような状況に、まだあります。あと500年ぐらいTwitterが使用され、定着したら、中毒患者と穏健な使用者は、自意識において完全に分離すると思います。

 「小鳥たちのために」は、第一と第二があり、ぺぺで演奏しているのは第二になります。ご推測の通り、掲載したのは第一の歌詞です。こちらは男女デュエットを前提に作曲したので、ぺぺでは演奏されませんが、小田朋美さんとの「花と水クラシックス」の機会があれば、そちらのレパートリーとして演奏&歌唱します。ケージとシャルルの対話は日本語訳されているので、ご一読をお勧めします。

No.35 44ヶ月前

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