菊地成孔(著者) のコメント

菊地成孔 菊地成孔
(著者)

>>21

 毎度毎度60年代東宝でアレなんですが、僕が「この国の花火は破壊的」と思ったのは、故郷の利根川花火大会でも、中華街の旧正月でも、隅田川花火大会と山下洋輔グループが共演、でもなく、クレージーキャッツの「メキシコ作戦」でした。作品の中では文字通り「他のもの」を花火に混ぜ込んで、植木、ハナ、谷が捕縛されている石造りの牢屋ごと吹き飛ぶわけですが、荒唐無稽な内容の中に、ここだけ異様なリアルを感じました。東宝だと音効が円谷組になりがちで、つまり爆発音が同じ音源なので、優れていると同時に記号化するのですが、この作品だけは音効が円谷組ではなく、異様な質感で、何せ時間が長い。あけましておめでとうございます。無事チケットを入手されますよう。

No.26 47ヶ月前

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