菊地成孔(著者) のコメント

菊地成孔 菊地成孔
(著者)

>>8

 僕は、タイマンの討論会をCNNで観ましたが、僕の中学生レヴェルの英語力でも、「ああ、こんなに独善的で口汚いのならば、バイデンはリベラリストとは認識されないだろう」と、逆に胸をなでおろしましたが、なんだかもうすっかり紳士然としているので、おっかねえなあリベラルは。と思います。

 今回の戦いが明示したのは、いうまでもなく驚異の投票率で、僕の知る限りこんな数、南北戦争直前とか、そのぐらいまでしか出てなかった数値でしょう。調子っぱずれの麻生さんが「政治に無関心なのはあながち悪いことでもない。遊んでいたら地雷を踏んで足が吹っ飛んだ。といった国の国民は全員が政治に関心を持つ」とかいってましたが笑、まあ太郎の言う通りで笑、これはアメリカが今、南北戦争の時以来の、柔構造を持たない、いわば硬構造化していると言う事実を示しており、ご説の通り、反対派へのケアも、おざなりのトランプとのシェイクハンドすらないと思います。今回の選挙戦は、アナロジーではなく戦争で、敗戦側にPTSDに似た状態が群発する可能性については、僕も懸念しています。

 ネットニュース的に内戦も懸念されていますが、僕は南北戦争当時のような、牧歌的で壊滅的な内戦(南北戦争は、原義的には内戦ですが、それ以前の内戦と区別するために定冠詞が置かれ「戦争」と訳されます)が起こるかどうかはさておいても、自衛用の銃が1億丁の売り上げ。というのは、すでに国内で「死の商売」が小さく始まっていると見做して良いと思いますし、バイデンがこの売り上げを軍需として計上するかどうかは小さい問題ではないなとも思います。

No.11 50ヶ月前

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