菊地成孔(著者) のコメント

菊地成孔 菊地成孔
(著者)

>>6

 多いにありますね。僕は基本的に、故人への批判は好きではありませんが、ヌジャベス氏の音楽は、「本人の愛すべき人格」とニコイチで語られすぎ、過大評価的になっていたと思っています。

 それでも、あのサウンドには愛のバイブスがあったのは確かだし、クラブミュージックはインターナショナル性が強いので(逆に、ローカリティを出す方が難しいですね。クラブミュージック言ったら怒られるでしょうけど、クラッシュとか「日本男児だなあ」と思います)、世界的に売れる要素はあったと思いますが、名前は重要です笑。氏のあだ名(略称)であった「セバジュン」自体がちょっともうアフリカ語的で、リヴァースがもっとアフリカ的、というのは(そして、あの音楽をやっている、というのも合わせて)、ミスティフィカシオンだと思いますよ。

 ただ、そもそも日本語はアフリカ語とちょっとした親和性があります。「ソラミミアワー」で、いかにアフリカンポップが多かったことか思い出せばわかりますね。リヴァースではありませんが、「ナカカ・クエイタ」は、田中角栄のドリアン(第二モード)だし、「ウセキ・ナツメソ」は夏目漱石のミクソリディア(第五モード)だし、「キア・ツシササ」は佐々木敦のフリジアン(第三モード)です。誰でもアフリカ人を内包してるんですね。僕は、ビョークも菊地成孔も名前で救われていると思っています笑。古来「名に恥じぬよう」という慣用表現がありますが、名に恥じぬよう、コメントが200万円(「すげー面白かった!」とかで)になるように頑張ります!笑

 

 

No.16 51ヶ月前

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