虎山 のコメント

>>22
 『ミッシェル』の歌が始まる最初のF7、「これなんだろう、借用したのかな?でも△7じゃないしなぁ」と思ったのですが、イントロの最後のコードとAメロの最後の流れを見ると、ファイブワン、ツーファイブワンしていて、そのワンに当たるF7が、ダイアトニックコードに向かうため二次ケーデンスの1つで、この一連のケーデンスの途中から歌が始まるから驚きがあるのですね。「インマイライフ」のBメロの二段目のコード進行を電子ピアノで弾いてみたら、トップノートが不動なことに、さらにB7からは内声が半音で動いていることに驚きました!こういうことを無学でやるのは天才ですね……。僕はまったく天才ではないので、これからも菊地さんの動画やご著書で勉強いたします(めちゃくちゃ楽しいので)。クールについての言及もありがとうございます。熱量やニヒリズムで取り外すのではなくて、まさにクールに取り外し、その態度がクールなのですね。ファッションなどの多くのクールさにつながることなんですね。

 菊地さんがクラシック系の演奏家のかたにもrespectがあると存じ上げたうえで、セックスしている最中の顔、にはゲラゲラと笑ってしまいました(笑)(逆にクラシックの人からは「ジャズの人は良い演奏をしてもなんであんな怖い顔/怒った顔をするのだろう」と思われているのかなとも思いました)。それとともに、大変器用に見える小田さんでもそういった身体性があることには、衝撃を受けました。ピアノと歌唱という違いはあれど、外見が似ている小田さんとODさんはやはり別の人……なのですね。僕の持論なのですが、ジャンルとしてのジャズではなく、ジャズをきちんと演奏できる人の内部には、どんな音楽が流れているときにもブラストビートのごとく高速のクリックが流れていると思っておりまして(ラッパーもそうだと思います)、これが凄くゆっくり踊れることにも繋がっているのかなぁとも思いました。

 フレッシュである限り人は自滅しない、というのは大変な金言ですね。死は、人間が獲得しているシステムとしていつかはやってくるけれど、フレッシュでいれば自滅はしない。

 ありがとうございました!

No.25 48ヶ月前

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