>>30 「躁鬱 SOU・UTU」ですね笑。あれもマジで素晴らしいです。「サルトルで眠れない」とか、要するに、「フレンチ好きでもない癖に」あれが書けるので、そこがすごいです。大貫妙子さんが書くとか、高橋ユキヒロ(当時)さんが書くとかじゃなくて、「フレンチロリータ歌謡」として秋元康が書いてしまう。というのが、後の「一番偉い人へ」とか、「川の流れのように」とか、全部が本業じゃないし、全部が本業。という感じで、数少ない、日本の、本物の職人だと思いますね。 48グループへの提供も、演繹的/巨視的に「アイドルグループが本業じゃないのに(以下同文)」という言い方も出来なくもないですが、単なる作詞家ではなくGP&CEO業兼。「アイドル」というカルチャーの、マーケットを超えた文化的な肥大。という係数を入れると、秋元康は単純に「変わったのだ」ということができます。何でも演じられる天才だった渥美清が、生涯を車寅次郎役に捧げた、という形式に似ていると思っています。もう「奇跡の職人芸」は見れないし、引き継ぐ者も見当たりません(僕も無理)。 セシルとセシルだけではなく、当時、一つのコンテンツとしてカウントされていた「擬似フレンチロリータ/アニュイ」という枠があって、まあ、好景気熱病みたいなもんですが笑、僕の青春というか、気が緩むとアレになっちゃうんで笑、自分のルーツの一つとして大切にしながら、エモい物や技巧的な物を書いています。
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(著者)
>>30
「躁鬱 SOU・UTU」ですね笑。あれもマジで素晴らしいです。「サルトルで眠れない」とか、要するに、「フレンチ好きでもない癖に」あれが書けるので、そこがすごいです。大貫妙子さんが書くとか、高橋ユキヒロ(当時)さんが書くとかじゃなくて、「フレンチロリータ歌謡」として秋元康が書いてしまう。というのが、後の「一番偉い人へ」とか、「川の流れのように」とか、全部が本業じゃないし、全部が本業。という感じで、数少ない、日本の、本物の職人だと思いますね。
48グループへの提供も、演繹的/巨視的に「アイドルグループが本業じゃないのに(以下同文)」という言い方も出来なくもないですが、単なる作詞家ではなくGP&CEO業兼。「アイドル」というカルチャーの、マーケットを超えた文化的な肥大。という係数を入れると、秋元康は単純に「変わったのだ」ということができます。何でも演じられる天才だった渥美清が、生涯を車寅次郎役に捧げた、という形式に似ていると思っています。もう「奇跡の職人芸」は見れないし、引き継ぐ者も見当たりません(僕も無理)。
セシルとセシルだけではなく、当時、一つのコンテンツとしてカウントされていた「擬似フレンチロリータ/アニュイ」という枠があって、まあ、好景気熱病みたいなもんですが笑、僕の青春というか、気が緩むとアレになっちゃうんで笑、自分のルーツの一つとして大切にしながら、エモい物や技巧的な物を書いています。