菊地成孔(著者) のコメント

菊地成孔 菊地成孔
(著者)

>>8

 すごい速さのレスポンスありがとうございます!確かに例文(笑)には入っていませんが、「あんだオメー」も、「こんにちは」とか「そうですね」ぐらいの頻度で出てきます(笑)。日常会話で友人に語りかける時「あんたオメー」(東京弁だと「なんだテメエ」ぐらいですかね)を使っちゃってるんで、実際のケンカのときはどうするかと云うと、黙って近ずくと云う(笑)。凄い街です。「ぶっくらす」はご指摘の通り「ぶち、食らわす」のリエゾン形ですが、銚子ではパーンと顔面を殴るぐらいでも「ぶっくらす」と言い、よく母親が客をぶっくらしていました。ボッコボコにする、いわゆる「ボコる」ことを「ぶっ殺す」と言います(笑)。島性は、テキストではなくイントネーションだと思いますね。

 「十字路」に関してもありがとうございます。本当におっしゃる通りで、音楽がないか、あるいは悲惨な音楽が鳴ると、現代人にはついて行けないぐらい暗いんで、しゃれたサウンドで、悲惨な物語を快楽的な感傷に耐えうるレベルに動かそうと試行錯誤しました。確かに行為自体は闘争的ですが、非常に悦楽的な闘争です。あのイベントで選曲するのは、実はものすごく大変なんですが、いつも楽しいです。

 片岡さんは博覧強記かつリテラシーも高く、日本の古い芸能をなさる方は往々にしてそうですが、大変な知性です。これはディスではありませんが、生活的な知性と野生が旺盛で、だからこそマスメディア受けする、あの講談師の方(正しい名前を印字できないので失礼)とはそもそもタイプが違いますね。


No.11 64ヶ月前

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