「ビュロー菊地チャンネル」は、ワタクシ菊地成孔の事務所「ビュロー菊地」が、我が国の文化や社会、そして国政等にも対し、誰も気がつかぬ程度にこっそりと悪い影響を与えながら、事務所の維持費をちょちょいと得ようという大義と、とにかく楽しく遊びながら暮らして行きたいものだよねという名分を完璧に合致させた、前人未到の巨大プロジェクトですので、コンテンツは腰が抜けるほど充実しています。

 動画は、ワタシの本業である商業音楽理論の講義と、その視点から行われる分析、所謂「ポップ・アナリーゼ」の公開授業がメインコンテンツで、第一回は「焼肉とアンドロイド/少女の時代は、二つの国でいまどの辺りか?」と題しまして、少女時代の「GEE」「GINIE」とPafumeの「GLITTER」以下数曲を扱い、チャートアクションするレヴェルの楽曲にモード手法が(一方はUSオーヴァーグラウンドのGIP HOPカルチャー経由、一方はジャパニーズテクノトラック経由で)入って来た現在について考えてみます。面白い方には死ぬほど面白く、面白くない方は死ぬほど程イライラし、どうでも良い方には死ぬほどどうでも良いという、全方位的な死ぬほどを保証致しますのでPC聴講よろしくお願いします(第二回は「ジョビンの全楽曲は1曲である/音楽はエコロジーが本当に実行出来るのか」と題して、ボサノバの発明者ACジョビンの楽曲が樹木的に繋がっており、もしエコロジーがリサイクリングを不可欠とするならば、ジョビンは全方位的にミュージック・エコロジーを実践した最適格者だ。という仮説を扱います)。慣れて来たら、麻雀ぶってるところとか、マッサージ屋で痛がってる所とかも有料で見せ始めると思いますが。

 メルマガ「ビュロ菊だより」はワタシの過去のウエブサイト日記では混ぜ混ぜで扱われていたものをコンテンツ区分けし、「料理(「今週一番旨かった皿、今週一番旨かった瓶」)」「映画(「パクりですみませんこちとら自腹や(仮)」」のエッセイ連載を二本柱に、ファッション、格闘技、時事等々も散りばめながらのメルマガ日記「菊日記」、楽譜やラジオ番組の台本、ワインの銘柄の写し等々のレア手書き物件「今週の直筆」、どのメディアでもおっかなくて出来ない話をあんな人こんな人と対談形式で放談する「話せば解るか?」を準備しております。