どうも、
管理者のNDです。

07月04日は、
阪神大水害(1938)から81年です。

兵庫県で降り続いた雨のピーク日がこの日に当たります。
地震が阪神淡路大震災なら、水害の代表はこの阪神大水害と言われても過言ではありません。
1938年の水害は、先日あった九州のと同じように梅雨前線がもたらした大豪雨でした。

兵庫県で総雨量が六甲山で600mmを超え、市街地の神戸も460mm前後と
災害級としては十分な雨量となり、都市機能も著しく麻痺しました。
土石流・土砂災害の他、通信網や交通網も全て寸断されるなどしています。

神戸市民の72%が、土石流による河川氾濫で被災し、家屋に被害が出たと言われています。
この水害で、死者・行方不明者合わせて925名と非常に多くの方が亡くなっています。
水害だけで1000人規模の死者が出ることはそうそうありません。
異常気象は今に始まったことではありませんでした。


今回は、
「水害の表現で恐ろしさを伝える」をテーマにお伝えします。

今でも意外に通用するのが、水害を何かに例える時です。
以前の記事でも、似たような「災害にたとえられる生物」を紹介しましたが、
水害は、"水龍"や"大蛇"に代表されるように様々な幻獣・架空生物で例えられます。

大雨災害を経験したことがない人には、
このイメージを使って教えてあげることができる場合もあります。
子供の時に一度ぐらいは見たことのある紙芝居などでは、
一見、昔話でおじいさんやおばあさんが出てきたところに、
段々と"おそろしいもの"が出てきますが、その時に描かれるものは
やはり自分よりたいそう大きな生物であることが多いです。
そして、その大きな架空生物が、様々な災害を起こす描写があったりもします。

土砂や川の水が家や集落を飲み込むという例えから、悪者がおびき出したものが――
ということも結構多いです。
大神というゲームでは、乱心した水龍が暴れ狂う―― とか、そういった描写もあります
(※それを災害と呼ぶかは不明)が、子供に災害の怖さを教えるには、
案外それらの架空生物がそのまま災害に例えられたものがあります。

また、ことわざなどでは、言い伝えレベルの災害予見ができるものがあります。
例えば土砂災害では、イワナ(岩魚)が砂をたくさん食べると山が荒れるというものがあったり、
山ツバメが群れて里に飛び来る時は山が荒れる などというものがあります。

これらは、科学的根拠として示されてはいませんが、原因の一端となっているものも
数多く存在します。

例えば、夕立は馬の背を分ける というものです。
「夕立の降る範囲は極めて狭い」という意味ですが、確かに理にかなったように
ゲリラ豪雨など局所的な雨はごく狭い範囲に起きていることが多いです。

動物の観点からは少し離れましたが、水害を始めとする自然災害を連想させる時には
今の時代でも案外、架空生物というのは役に立つことがあります。
妖怪や鬼などといった表現に例えて、色々なたとえを探してみて下さい。

それが、子供たちに向けて災害のおそろしさを知るきっかけになれれば、
それを機に関心を持ってくれるかもしれません。


今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。


明日は、高知県で起きた、繁藤災害(1947)を紹介します。