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【自然災害メモリアル】第304回:松本地震(2011)の日他 [防災]"生命"は時に儚くデリケートという意識を怠るな

2019/06/30 21:00 投稿

  • タグ:
  • シリーズ:自然災害メモリアル
  • 防災
  • ND
  • BSC24
どうも、
管理者のNDです。

6月30日は、
松本地震(2011)から8年です。

東日本大震災の年では3.11以外にも
栄村大震災、静岡県東部地震、宮城県沖地震、福島県浜通り地震など、
派手な地震がいくつも起こりましたが、この地震はM5.4の中規模な地震です。

M5.4など、関東では数年に一度、多ければ1年に2~3度直下型でも起きるであろう規模です。
そんな地震ですが、決してこの地震は油断できないものでした。

この松本地震では、名前のとおり長野県松本市を中心に被害があった地震だったのですが、
こういった直下型地震で規模が大きくないものは大体局地的です。

この松本地震、意外なことに死者1人出てしまいました。
現代でも十分この規模で地震による死者が出られるということなのです。

ちなみに、
その死因は積み上げていた雑誌が崩れて身動きがとれなくなったことによる熱中症と
判定されていました。雑誌は変に保温性を持ち、積み上がれば重量もあります。
この方がどういう家だったのか、詳細まではわかりませんが
あまり知られていない地震で死亡するほどだったということは確かです。

今回は、
「"生命"は時に儚くデリケートという意識を怠るな」をテーマにお伝えします。

これから海水浴や登山のシーズンになっていきますが、
人の命というものは、想像以上に儚く弱いものであることはしっかり認識しなければなりません。
鹿や熊なら例え車にはねられても、電車に当たっても物理的に助かれない程轢かれない限りは、
案外その場の痛みぐらいで済むことが多いですが、人間はそうはいきません。

人は突然3分息ができなければ、その時点で意識を失い、15分何もしなければ"死亡"します。
例え健康な人だったとしてもです。よほどの遠泳で肺活量がある人だったとして、
大きく息を吸ってから突然息ができなくなったとしても5分が限界です。
水泳などに行く時はわずかな気の緩みが死亡事故を招くことがありますし、
用水路で落ちた時は、何の脈略もなくですからわずか1分で意識を落とすこともあるのです。

とにかくそれだけ人の構造というものはデリケートにできていますから、
あまりに無駄な死に方をするのは、死ぬに死にきれません。

水だけではありません。人間は動物の中でもかなり寒さに弱いと言われています。
両生類や爬虫類の方が寒さに弱そうと思いがちですが、人は服があるから生きられるのであって、
実際は15度を下回る環境に立たされれば凍死してしまいます。
そして、その癖人は暑さにも弱いのです。
35度を超える環境下で水分補給を数時間取らないだけで命の危険を伴うこともあるほどなのです。
自分が意識しないところで、自分自身を苦しめていることもあります。
自分の体調を気づかないうちからしっかり管理しておくことが重要になります。

今はとても便利な世の中ですが、いざ人間が丸裸にされれば絶命と即隣り合わせなのです。
ちょっと転ぶだけで擦り傷、そこから菌が入り込んで伝染病――
カエルも怪我をしてそこからレッドレッグ症候群のような病気を発症してしまうこともありますが、
人間も文明が助けているだけであって、ぎりぎりの状況ともなれば病気にも弱いのです。

自然災害があなたの命を襲うときは、とてつもなく地味なものであるかもしれません。
しかし、その危険性をしっかりと認識しなければならないのです。
人間の強いところはまさに考える力があることですから、
頭を使って生きていきましょう。

今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。


明日は、千葉県で発生した房総西線保田-浜金谷間急行「うち房」脱線転覆事故(1945)を紹介します。

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