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【自然災害メモリアル】第277回:雲仙岳噴火(1991)の日 [防災]災害時にSNSで注目を浴びるリスク

2019/06/03 21:00 投稿

  • タグ:
  • シリーズ:自然災害メモリアル
  • BSC24
  • 防災
  • ND
【お詫び】
06月02日23時40分頃に誤ってブロマガを先行投稿していまいました。
本日21時に2回目のブロマガメールを配信しています。重複してしまい、申し訳ございません。

どうも、
管理者のNDです。

6月3日は、
雲仙岳噴火の日(1991)から28年です。

平成史上でも5本の指に入る大噴火と言っても過言ではない、この噴火は
著名人も亡くなるなどした長崎県の災害となりました。

死者は43人に上りましたが、主に報道関係者と消防関係者が中心です。
当時は火砕流の危険性の周知不足と誤解が蔓延していたことで、
招いてしまった災害となりました。

この噴火活動は1968年から始まったとされており、
温泉の溶存炭酸ガス濃度が75年には30%も急増するなど少しずつ異変が起きていました。
そして平成元年となる1989年の11月から群発地震が発生し、17日に初めて噴火、
その後一時小康状態になるも、再噴火を繰り返したのち、徐々に火砕流を伴う噴火にもなり、
そして6月3日夕方に今噴火最大の火砕流を伴う噴火が発生しました。
Youtubeなどでは当時の様子を映したマスコミの映像が残っています。
当時はカラーの映像を間近で残そうと奮闘していた人たちが多かったため、
避難勧告地域内に火砕流が襲い、多くの方が亡くなっています。


今回は、
「災害時にSNSで注目を浴びるリスク」をテーマにお伝えします。

SNSが普及した現代は、今やネットで誰もがマスコミになれるなどと言われるまでの
日本になりましたが、災害時ではスクープだと地震を餌にするような人は必ず痛い目を見ます。

プロのカメラマンなど、しっかりしたマスコミで働いている人たちは自分の安全などを
考慮したうえで撮影していることも多いですが、多くの場合は経験歴の浅い人や素人が
巻き込まれてしまうケースも多いです。むしろ報道に使われるだけの動画になるのは
ほんの一握りであると考える方が良いでしょう。
特に突発的の中でも、時間差をおいてやってくる大地震や噴火については
「構えられるだけの時間」が用意されているので、実際に3.11ではその後に起きた熊本地震よりも
圧倒的に記録に残っているものが多かったです。しかし、撮影者によっては危険な状況に
なっているものも多く、同じようなことをしている人が100人いれば10人は命の危険があっても
おかしくない状態になっている人もいます。撮影をする時は絶対に安全を第一に考えてください。

また、SNSに投稿する際に自分の思っていることが他者と大きくかけ離れた考えだったり、
些細な誤字でも敏感に反応されます。

例えば誤字の中には、「倒壊」が「東海」になっているだけで、
東海地震を連想してしまう人がいたり、
疑問や些細な質問をしているだけで、「そういう質問が飛び交うということは来るのか?」と
あらぬ考えが蔓延してしまうこともあります。たかだか些細なはずなことが
突如としてオオゴトに発展することがありますので、気を付けてください。

画像や動画などでは、はっきりと当日であること、
そこが被災地現場であることがわかるものを提示することをおススメします。
というのも、世界の地震などではよく過去の地震動画を今回の地震と称して、偽動画を投稿する
いわゆる釣り動画が割と数多く見受けられることがあります。

実際によくあるのは、チリ地震の時に津波の映像を映したが実はそれは別の南太平洋の島国での
津波映像でした―― といったこともよくありました。
自分の画像や動画の信頼度を挙げる為には、まず日時と場所が分かる映像をしっかりと
書き出すことが大切です。偶然地元民であれば、「ああ、ここはあそこね」と
分かるぐらいのものでも大丈夫ですが、その際は説明文やコメントに場所を添えておきましょう。

そして何よりも、地震や噴火を軽率することだけはやめてほしいのです。
ここまで近づいて大丈夫といった思考は絶対にあってはなりません。
リスクない所に―― と考えるのは勝手ですが、命知らずの無謀にだけはならぬようにしましょう。
尚、今回紹介した雲仙岳噴火も、報道関係者のしかも若いアルバイト達が犠牲になっています。
自分の身は自分で守ることということを、絶対理解してください。

命を懸けてまでして"いいね"をもらうのは、悪いことです。
まずはそこを十分にご理解ください。
また、写真や動画をスマホで撮るのは非常に電力を消費します。
更に関東などで大地震が起きれば、
動画投稿などの通信量を使う行為自体あまり得策ではありません。
ただでさえLINEで安否確認する人や、ネットで情報を見る人が相当増える為に
相当な通信ひっ迫が発生する可能性があるからです。
状況によっては通信会社から制限もかけられます。
ネットに頼りすぎないようにした方が良い場合も都会では考えられますから、
自然災害というものを注目集める糧にすることは考えないようにしてください。

当放送では、一切収支は頂いていません。広告なども全てなく運用しています。
ただただ皆さんに情報を共有し、事実を伝えることができる放送ができればと存じています。
高画質配信になっていますが、状況によっては軽い通信で繋がる
適宜簡易な画面配置も考えています。コメント欄のみでの情報提供もできるよう、
第二放送の勢いの遅さなど、コメント欄をうまく活用してみて下さい。


今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。


明日は北海道で起きた、色丹島沖地震(1893)の日です。

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