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【自然災害メモリアル】第232回:菅島事故(1983)の日 [防災]濃霧の影響は、乗り物だけじゃない

2019/04/19 21:00 投稿

  • タグ:
  • シリーズ:自然災害メモリアル
  • BSC24
  • 防災
  • ND
どうも、
管理者のNDです。

4月19日は、
菅島事故(1983)から36年です。

昨日はウインドシアなど、風関連の災害を紹介してきました。
しかし、逆に海上での濃霧による自然災害も春に起きることがあります。

この菅島事故は、三重県の海上で発生したもので、濃霧によってコースを逸脱した
航空自衛隊の輸送機が相次いで鳥羽市の菅島で墜落し、炎上しました。

特筆すべきは、1機だけでなく2機が相次いで墜落したことです。3機目も損傷は負っています。
濃霧は人の感覚を惑わせ、時として命を脅かすことさえあるのです。

ちなみにこの事故では14人もの隊員が殉職しています。
墜落現場から数百m先には小学校まであり、朝の時間帯、登校後だった為、
校庭などには児童がいました。
もし墜落現場がわずかでもズレていたら、島民の子供たちも命の危険がありました。

現在はこの事故は地元でもかなり風化していますが、
もし巻き込まれていれば、そう易々と忘れ去られるものではありません。

今回は、
「濃霧の影響は、乗り物だけじゃない」をテーマにお伝えします。

濃霧の災害として最も影響を受けやすいのは航空機で、
次点に船など、港に関わるものは霧に弱い性質があります。
鉄道や自動車も濃霧が更に一層激しくなれば、高速道路なども規制、しまいには通行止め――
といったことも起こりえます。

しかし、視界が奪われる面では外に一歩出るだけで、人々単体でも危険は十分に存在します。
雪の多い地域では、落雪が音でしか見分けることができず、すぐ近くに危険が迫っていても
分からないことがよくあります。山間部では特に足元の危険などもありますから、
余計に危険です。

また、濃霧ということは湿度も当然ながら99%は超えている状態ですから、
不快指数も非常に高くなります。急に気温が高くなっていくと服が湿気ってカビが生えるなど
してしまうおそれもあります。

家の中には特に霧の空気は入れないようにした方がいいです。部屋を温めればまだ良いですが、
逆に暖房等を止めて部屋を冷やすと、飽和水蒸気量が耐えられなくなり窓際などには、
大量の結露がたまってしまうことがあります。すぐに吹かないと黒カビの原因となって、
環境にもよくありませんし、家自体にも大きく悪化させてしまいます。
濃霧は基本的に無風に近い状態で発生しますので、こもった空気になりがちです。
現在は環境整備が厳しいですが、工業地帯などで濃霧に見舞われると稀に公害に発展することもあり
異臭や、肺の痛みなどを訴える可能性もあります。体が弱い人は濃霧が発生した時は、
無暗に屋外へは出ず、安静にしておいた方がよさそうです。



今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。

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