どうも、
管理者のNDです。

4月18日は、
日本エアシステム451便着陸失敗事故(1993)から26年です。

この事故は、奇跡的に死者は出ませんでしたが、機体は大炎上、焼失しました。
一刻を争う脱出劇だったことを裏付けるかのように、58人が重軽傷を負っています。
この事故は、名古屋空港を離陸し、花巻空港の着陸時で起きたものです。
当時花巻空港周辺は風に関しては航空機にとって悪条件というべき状態でした。
追い風寄りの横風、しかも当時の風速は20m/sと
通常でもこれだけの風なら、人なら一歩踏み出すのがやっとな状態というほどです。

この中、ウィンドシアという気象が着陸時にこの451便を襲い、
機体は強く叩きつけられるような形で硬着陸、乗員乗客には6Gの衝撃を受けることになり、
機体は右翼が地面に強く叩きつけられ、ダメージ甚大だった為に摩擦も併せて出火しました。

緊急脱出に関しては、脱出開始からわずか86秒という記録を残し、機内には悲鳴などが
飛び交いながらも迅速な行動が全員の命だけでも助かることはできました。
脱出はエンジンを止める暇も無い程、一刻を争う事態であったことが伺えます。


今回は、
「ウインドシア」をテーマにお伝えします。

ウインドシアは、風の状態の一つで、航空機とは深いかかわりを持つ気象状態です。
前線に対して垂直に前線の進行と同じ方向に進む時、
(西  ̄▼ ̄▼ ̄▼ ̄ 東 ←例えばこの状態なら、南に進む時、)
気流が変化して風速差が大きくなります。詳しいことはwikiにも載っていますが、
要約すると、追い風の風速+向かい風の風速がそのまま風速差になるということになります。
尚、前線によっては正反対とは限らない為、少し複雑な計算式になることもあります。
但しここでは防災を理解してもらいたいので、詳しい仕組みは説明を省略します。

とにかく、このような状態に追いやられると、車両の運転経験ある人はイメージしやすいと
思いますが、航空機にとっても非常にバランスを崩されます。
言ってみれば、いきなり突風が吹いて車や自転車が煽られるような感じです。
前線だけとは限らない場合も稀にあるようです。
ウインドシアは最低でも、強い風が吹いていることで発生します。
そして2つの気流が存在していることでこの状態が生まれますから、
安定した気候の場合はあまり発生しません。
ダウンバーストの時は、必ずウインドシアが発生していますので
もしこの状態になっていたら、余程挑戦的でない限りは、まず離着陸は見合されます。

特にウインドシアは厄介なことに、地表に近い場所ほど起こりやすくなっているので、
それまで安定していたのが突然乱気流に飲まれるということもないわけではないようです。
晴天乱気流と呼ばれる現象で、機体が影響を受けることも稀に存在します。

航空機は「急な」という言葉には特に風が関わると、非常に弱いです。
直ちに振動など、旅客機の場合は恐怖を感じるような衝撃が加わることもありますので、
飛行機が得意ではない人は、できるだけ悪天候が予想される日や、
シーズンに乗ることは、避けることをお薦めします。
特に冬は基本的に上空も風が強く、ジェット気流などの影響尾も受けて
状況により遅延しやすいことが割とあります。
航空機を利用する人は、最速の移動手段が故に僅かながらのリスクは、
念頭に置いておくようにしましょう。国内・国外ともです。

今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。