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【自然災害メモリアル】第171回:日東航空おやしお号墜落事故(1964)の日 [防災]最悪を超えてしまう墜落事故

2019/02/18 21:00 投稿

  • タグ:
  • シリーズ:自然災害メモリアル
  • BSC24
  • 防災
  • ND
どうも、
管理者のNDです。

2月18日は、
日東航空おやしお号墜落事故から55年です。


この事故は当時の気候が著しく悪くて起きた痛ましい事故でした。
当時は雪と寒波でキャプレターと呼ばれる気化器が凍結し、推力を失って墜落します。
10人いた乗員乗客は負傷しながらも助かったのですが、
最後に残った男性を助けようとした客室乗務員が
機内に入った所で爆発し、残った男性と客室乗務員2人が死亡しました。
勇敢な行動ながらも悲惨な事故となってしまい、
当時は衝撃が走ったニュースとして知られています。

今回は、
「最悪を超えてしまう墜落事故」をテーマにお伝えします。

墜落事故は、大体の場合はエンジンなどが停止して完全に墜落するとわかってからも僅かな時間は
制御が100%じゃなくても効くことがあります。つまるところ墜落の位置をある程度絞れる
ということで、これが数々の墜落事故で最悪と言われる墜落を更に超える二次被害を防いでいます。
有名なのは御巣鷹山に墜落したジャンボジェット機の墜落事故だとは思いますが、
あれも死者がジェット機内の乗員乗客だけで済んだというのは、機長の判断で市街地にだけは
墜落することを避けた意図があって、山間部に墜落した経緯が一説に存在します。
世界では特にこのような最悪の状態になるケースを避けようと奮闘した事例は少なくありません。
市街地の落下を避けることができないながらも、
市街地にある大きな川に不時着して大被害を逃れたケースもあります。
また、機長が完全に意識不明となって墜落した場合も、ギリシャではもしもあと5分飛行して
アテネの市街地上空を飛ぶようなことがあれば撃墜も止む無い選択肢だったと発言している
事故もあるぐらいです。それだけ、罪もない市民が巻き込まれる「市街地に墜落」という事象は
何が何でも避けなければならず、かなり大掛かりな対策が取られています。

あまりこういうことを言うと、現地民の人は別に恐怖を持たれてしまいますが、
事実はしっかりお伝えすると一番このような市街地に墜落するケースが高いのは、
やはり飛行場や空港の近くとなる市街地です。もちろん普段の離陸ルートは問題なくても
トラブルや異常事態が起きることは、そのルート以外でも事故が起きやすく特に
離陸して間もないということは、高度も低くてすぐに何があってもおかしくない状態で
制御も効きづらい可能性が高いです。飛行機はそれじゃなくてもスピードが出るので
ほんの数十秒飛行が続くだけで1~2kmはすぐに前進していきます。
最近あった事例で、航空機が市街地に墜落した事故もあります。
それも東京都、つい4年前の2015年ですが、
調布市のPA-46墜落事故は未だに記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。
今でもYouTubeでは検索ワードに"調布"と書くと候補に「墜落」が出てきます。
この事故では、何の前触れもなく頭上に降ってきた小型の航空機が民家に墜落してしまい、
搭乗者だけでなく、住民までもが死亡するという事態になりました。
この事故は離陸後僅か20~30秒で墜落しています。あまり有名ではない飛行場でも
このような事態が起こり得るので、近くに住んでいる人は気を付けなければなりません。
ただ、不動産屋の中にはそのような稀な現象ながらもリスクがある場所として
全体的に家賃が安くなっているといった配慮がなされる場合もあるようです。
生活に行き詰っているのであれば、敢えてこの滅多にないがリスクを抱えて住むのも悪くないかも
しれません。

このような事態は、とにかく早く気付くこと以外対処のしようがなく、
"異変"を察知してすぐに行動がとれなければどうにもなりません。
ただし、もしも異変を察知してすぐ近くに命の危機が迫っているのであれば、
自分の家を裸足でも飛び出せるだけの思い切った行動力は、備わっているといざという時に
役に立つ可能性はあります。あまり参考にはなりませんが、咄嗟の行動が生死を分けるなら
一度10秒で家を出れる訓練なんかをしてみるのも悪くないかもしれません。


今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。

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