どうも、
管理者のNDです。
2月12日は、
阿蘇山火山ガス死亡事故から30年です。
喘息持ちだった観光客が、低濃度の二酸化硫黄で発作を起こして被害に遭って死亡しました。
平成に入ってから、阿蘇山ではたびたびこのような死亡ケースが起きており、
持病を持つ人には山の環境変化に十分な注意が必要と呼び掛けています。
今回は、
「火山ガスは警戒レベル1でも警戒」をテーマにお伝えします。
この火山ガスによる死亡事例は、火山活動の高まりとは一切関係なく現地に行けば
どこにでも発生しうる、無知では危険な事故ともいえます。
火山活動が穏やかでもガスによる死亡事故は、頻繁に起きていて
青森県の八甲田山では陸上自衛隊が窪地で次々意識不明になって3人死亡したり、
福島県の安達太良山ではハイキング中の4人が硫化水素で死亡するケースもあります。
前者はCO2の濃度が致死濃度を大きく超える24%に達していて、当時は風も届かずに高濃度に
達してしまったことが火山ガスによる死亡事故の発生原因とされています。
後者は、道を間違えたことで濃度の高い地域に進入してしまい、事態に驚いて
駆け付けた人さえも倒れるという危険な状態でした硫化水素は濃度0.1%あるだけで即死する
極めて危険な火山ガスですから、名山でも火山の時はハイキングコース以外を無暗に立ち入ると
一見何もないような地形でも突然ぱたりと倒れることがあります。気を付けてください。
その他、平成で発生事例のある火山ガス死亡事例は、
熊本の阿蘇山や群馬の草津白根山、東京の三宅島雄山もあります。
三宅島は現在も島の半分近くがこの火山ガスの噴出が続くせいで
立入禁止になっている区域が広く存在します。
更には秋田県湯沢市の温泉郷泥湯温泉の駐車場でも、
雪によってつくられた窪地が硫化水素を対流させて一家4人が死亡する
もはや避けようのない事故もあります。
地味ながらも立派な気象災害となり得る火山ガスは、当然ですが火山に近づけなければ
発生しませんので、都市部でこのような災害が突発的に発生することは噴火がない限り
まずありえませんが、居住地域に噴石が届かなくてもガスが到達するといった事例はなくないので
火山が近くにある居住地域は、噴火したら物理的な火山灰や火山弾の他、ガスにも気を配り
極端に息苦しさを感じていないか、注意が必要です。
自衛隊はもちろん、スキーヤー・登山者・観光客・救助隊に至るまで人間なら
ガスに耐性のある人はいません。現地で突然ぱたりと声もなく人が倒れたら、
自分にも命の危機が差し迫っています。駆け寄るのではなくその場から離れてください。
尚、においでは感知できない炭酸ガスもあります。無味無臭につき、五感ではわからず
気が付くと脱出不可能な濃度に達していることもあります。
不用意に風がない火山では、窪地・噴気孔の下や谷には入らないようにしてください。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
管理者のNDです。
2月12日は、
阿蘇山火山ガス死亡事故から30年です。
喘息持ちだった観光客が、低濃度の二酸化硫黄で発作を起こして被害に遭って死亡しました。
平成に入ってから、阿蘇山ではたびたびこのような死亡ケースが起きており、
持病を持つ人には山の環境変化に十分な注意が必要と呼び掛けています。
今回は、
「火山ガスは警戒レベル1でも警戒」をテーマにお伝えします。
この火山ガスによる死亡事例は、火山活動の高まりとは一切関係なく現地に行けば
どこにでも発生しうる、無知では危険な事故ともいえます。
火山活動が穏やかでもガスによる死亡事故は、頻繁に起きていて
青森県の八甲田山では陸上自衛隊が窪地で次々意識不明になって3人死亡したり、
福島県の安達太良山ではハイキング中の4人が硫化水素で死亡するケースもあります。
前者はCO2の濃度が致死濃度を大きく超える24%に達していて、当時は風も届かずに高濃度に
達してしまったことが火山ガスによる死亡事故の発生原因とされています。
後者は、道を間違えたことで濃度の高い地域に進入してしまい、事態に驚いて
駆け付けた人さえも倒れるという危険な状態でした硫化水素は濃度0.1%あるだけで即死する
極めて危険な火山ガスですから、名山でも火山の時はハイキングコース以外を無暗に立ち入ると
一見何もないような地形でも突然ぱたりと倒れることがあります。気を付けてください。
その他、平成で発生事例のある火山ガス死亡事例は、
熊本の阿蘇山や群馬の草津白根山、東京の三宅島雄山もあります。
三宅島は現在も島の半分近くがこの火山ガスの噴出が続くせいで
立入禁止になっている区域が広く存在します。
更には秋田県湯沢市の温泉郷泥湯温泉の駐車場でも、
雪によってつくられた窪地が硫化水素を対流させて一家4人が死亡する
もはや避けようのない事故もあります。
地味ながらも立派な気象災害となり得る火山ガスは、当然ですが火山に近づけなければ
発生しませんので、都市部でこのような災害が突発的に発生することは噴火がない限り
まずありえませんが、居住地域に噴石が届かなくてもガスが到達するといった事例はなくないので
火山が近くにある居住地域は、噴火したら物理的な火山灰や火山弾の他、ガスにも気を配り
極端に息苦しさを感じていないか、注意が必要です。
自衛隊はもちろん、スキーヤー・登山者・観光客・救助隊に至るまで人間なら
ガスに耐性のある人はいません。現地で突然ぱたりと声もなく人が倒れたら、
自分にも命の危機が差し迫っています。駆け寄るのではなくその場から離れてください。
尚、においでは感知できない炭酸ガスもあります。無味無臭につき、五感ではわからず
気が付くと脱出不可能な濃度に達していることもあります。
不用意に風がない火山では、窪地・噴気孔の下や谷には入らないようにしてください。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
-
【自然災害メモリアル】第164回:永宗(ヨンジョン)大橋大規模玉突き事故(2015)の日 [防災]濃霧も気象災害
-
一覧へ
-
【自然災害メモリアル】第166回:宝永地震の最大余震(1708)の日 [防災]弱くても充電されるタブレット
コメント
コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。