どうも、
管理者のNDです。
2月11日は、
永宗(ヨンジョン)大橋大規模玉突き事故から4年です。
この事故自体は韓国で起きたものですが、大規模な玉突き事故が故、
日本人も2人重軽傷を負った大事故なことから、今回は特別に外国の事例も取り上げています。
ずばり、この大規模な玉突き事故の原因は濃霧にありました。
当時現場の視界はわずか10mという車の運転にはもはや危険ともいえる状態で、
事故が発生したら一気に106台もの玉突き事故という極端な事例となりました。
もちろん国は史上最悪の事故として、記録になっています。
死者も2人出ており、当時は日本でも大きなニュースとなりました。
湾岸道路で、タクシーや空港のリムジンバスなどが走行するなど、外国人も多く通る
この大型の大橋だった他、事故本人も徐行運転していることから、誰にでも起こり得る
大事故であったとも言えます。また、日本には濃霧注意報が存在しますが、
韓国には霧の警報や注意報は試験段階でまだ設置されていないのが当時の実情でした。
これほどの濃霧になるのも現地では珍しかったものと言えます。
今回は、
「濃霧も気象災害」をテーマにお伝えします。
特に濃霧による影響や災害が発生しやすいのは、やはりスピードの出る乗り物に関連することが
非常に多いです。都心で霧というのもまれな事象ではありますが、発生すればたちまち
交通機関に多大な影響は出てきます。
海上では以前の記事でお伝えしたように、レーダー頼みとなるせいで視認が難しくなり、
暗闇になると特に危険で全く分かりません。状況によっては欠航に及ぶことも多いです。
濃霧は実際冬に発生する事例も多く、基本的には山間部といった場所に発生しやすいですが、
瀬戸内海気候では春から梅雨時期にかけて発生することもあります。
実際に自分が愛媛県に住んでいた5年間のうち、数回海岸線が当時時期外れではないかと
疑うような濃霧に覆われてびっくりしました。松山空港も影響を及ぼしたことがあります。
自転車で走行することはまだ容易でしたが、ジメジメした環境で不気味な雰囲気だったのを
記憶しています。山地が風をブロックするが故に、霧の発生条件を満たさせて、
こういった事例が時々都市部でも起こり得るようです。
濃霧の発生しやすい気候になるのは、主にこんな時です。
まず、降雨の後など湿度が高くなる時、
次に、夜間から急に気温が下がった時、
そして風が強くない日の時。
この3つを満たすと、結構霧の条件が出そろいます。
前日の昼間にそれなりに雨が降っていて、夜になると天気が回復、
そして気温が放射冷却のように一気に冷え込んで朝を迎えた時でかつ
風が無風に近い状態の時、この時に発生することがあります。
つまるところ、濃霧が発生する時は湿度がほぼ100%な状態の時です。
冬の風呂とかに入って換気せずに外に出た際、湯気がすごい浴室からぼわって出るのと
同じような感じです。比較的濃霧と言える環境になる時間は短いものから、
午前中の間続くなど、不定期に突然現れることが多いです。
土が水分を多く含むため、アスファルトが多い都心では比較的稀な事象ですが、
関東では、比較的秋から冬にかけてと、冬から春にかけてで起きることがあります。
特に2015年は濃霧の当たり年で、11月と3月に両方交通影響を受ける程の濃霧が出現しています。
まだ視程が1km程度あれば、交通に遅れ―― などで済みますが、規模が多くなると
空港が欠航することもあります。
ちなみに、2015年11月27日にあった東京の濃霧ではこんなこともありました。
https://www.youtube.com/watch?v=jlWaeS0Gt7w
ゲリラ雷雨と同じで、端から見れば自然の美しさを感じられる一方、
受けてる方は大変です。公園などではよく、「魔界にいるようだ」とコメントされることも
あるようですが、それだけ街灯などもぼやけた光になってしまいます。
放射冷却される日などは、特に濃霧が発生しやすいので気象条件で濃霧注意報が出た時は、
農作物の管理だけでなく、車の運転など、特に湾岸沿いでは注意です。
ちなみに、霧の年間発生日数が一番多いのは湿原の釧路市で、
朝夕の寒暖差が大きい5~8月によく見られます。
また政令指定都市では、仙台平野を含む仙台市も年間平均で20~30回発生します。
仙台空港もたまに影響を受けることがあるようです。
その空港で多く影響を受けるのは成田空港で、羽田空港は1年に数回程度ですが
成田空港は年間50日を超える日で毎年霧の影響を受けるようです。
早朝便を利用する際は、気象条件をよく見ないと交通機関に乱れが出るので注意が必要そうです。
ちなみに、濃霧が良く起きる都市にはそれがゆえんとなる現象名もあったりして、
観光地特有の観光材料になっていることもあります。
有名なものでは、兵庫県朝来市にある竹田城の雲海による天空の城、
その近くでは丹波霧ともいわれる低い濃霧が、京都府亀岡市では"霧の都"と呼称されることもあり、
今の時期が霧発生のピークともいえる状態です。
愛媛県大洲市では「肱川あらし」と、曲名にもある程地元では有名で、
逆にこの濃霧の美しさは、写真家に人気がある光景のようです。
似たようなものに鹿児島県薩摩川内市の「川内川あらし」もあるようです。
温泉地となる大分県由布市では朝霧が温泉街を包み込むことがよくあります。
そして、熊本県人吉市では冬の今時期は晴れるとほとんどの日で濃霧が発生する地形となっていて
寒い時期を中心に、地方都市でも霧と深いつながりで住んでいる場所があります。
ちなみにですが、よく間違えられますがちょっと視界が悪いからと言って
必ずしも霧ではありません。気象条件上、視界が1km以上ある場合は"靄(もや)"で統一されます。
春はこの靄が多いです。そして、霧が1km未満、特に500m以下で"濃霧"になります。
皆さんも、珍しいだけに突然の濃霧が起きる時は交通情報に十分注意してください。
特に暗いうちに発生する時は、事故にも注意です。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
管理者のNDです。
2月11日は、
永宗(ヨンジョン)大橋大規模玉突き事故から4年です。
この事故自体は韓国で起きたものですが、大規模な玉突き事故が故、
日本人も2人重軽傷を負った大事故なことから、今回は特別に外国の事例も取り上げています。
ずばり、この大規模な玉突き事故の原因は濃霧にありました。
当時現場の視界はわずか10mという車の運転にはもはや危険ともいえる状態で、
事故が発生したら一気に106台もの玉突き事故という極端な事例となりました。
もちろん国は史上最悪の事故として、記録になっています。
死者も2人出ており、当時は日本でも大きなニュースとなりました。
湾岸道路で、タクシーや空港のリムジンバスなどが走行するなど、外国人も多く通る
この大型の大橋だった他、事故本人も徐行運転していることから、誰にでも起こり得る
大事故であったとも言えます。また、日本には濃霧注意報が存在しますが、
韓国には霧の警報や注意報は試験段階でまだ設置されていないのが当時の実情でした。
これほどの濃霧になるのも現地では珍しかったものと言えます。
今回は、
「濃霧も気象災害」をテーマにお伝えします。
特に濃霧による影響や災害が発生しやすいのは、やはりスピードの出る乗り物に関連することが
非常に多いです。都心で霧というのもまれな事象ではありますが、発生すればたちまち
交通機関に多大な影響は出てきます。
海上では以前の記事でお伝えしたように、レーダー頼みとなるせいで視認が難しくなり、
暗闇になると特に危険で全く分かりません。状況によっては欠航に及ぶことも多いです。
濃霧は実際冬に発生する事例も多く、基本的には山間部といった場所に発生しやすいですが、
瀬戸内海気候では春から梅雨時期にかけて発生することもあります。
実際に自分が愛媛県に住んでいた5年間のうち、数回海岸線が当時時期外れではないかと
疑うような濃霧に覆われてびっくりしました。松山空港も影響を及ぼしたことがあります。
自転車で走行することはまだ容易でしたが、ジメジメした環境で不気味な雰囲気だったのを
記憶しています。山地が風をブロックするが故に、霧の発生条件を満たさせて、
こういった事例が時々都市部でも起こり得るようです。
濃霧の発生しやすい気候になるのは、主にこんな時です。
まず、降雨の後など湿度が高くなる時、
次に、夜間から急に気温が下がった時、
そして風が強くない日の時。
この3つを満たすと、結構霧の条件が出そろいます。
前日の昼間にそれなりに雨が降っていて、夜になると天気が回復、
そして気温が放射冷却のように一気に冷え込んで朝を迎えた時でかつ
風が無風に近い状態の時、この時に発生することがあります。
つまるところ、濃霧が発生する時は湿度がほぼ100%な状態の時です。
冬の風呂とかに入って換気せずに外に出た際、湯気がすごい浴室からぼわって出るのと
同じような感じです。比較的濃霧と言える環境になる時間は短いものから、
午前中の間続くなど、不定期に突然現れることが多いです。
土が水分を多く含むため、アスファルトが多い都心では比較的稀な事象ですが、
関東では、比較的秋から冬にかけてと、冬から春にかけてで起きることがあります。
特に2015年は濃霧の当たり年で、11月と3月に両方交通影響を受ける程の濃霧が出現しています。
まだ視程が1km程度あれば、交通に遅れ―― などで済みますが、規模が多くなると
空港が欠航することもあります。
ちなみに、2015年11月27日にあった東京の濃霧ではこんなこともありました。
https://www.youtube.com/watch?v=jlWaeS0Gt7w
ゲリラ雷雨と同じで、端から見れば自然の美しさを感じられる一方、
受けてる方は大変です。公園などではよく、「魔界にいるようだ」とコメントされることも
あるようですが、それだけ街灯などもぼやけた光になってしまいます。
放射冷却される日などは、特に濃霧が発生しやすいので気象条件で濃霧注意報が出た時は、
農作物の管理だけでなく、車の運転など、特に湾岸沿いでは注意です。
ちなみに、霧の年間発生日数が一番多いのは湿原の釧路市で、
朝夕の寒暖差が大きい5~8月によく見られます。
また政令指定都市では、仙台平野を含む仙台市も年間平均で20~30回発生します。
仙台空港もたまに影響を受けることがあるようです。
その空港で多く影響を受けるのは成田空港で、羽田空港は1年に数回程度ですが
成田空港は年間50日を超える日で毎年霧の影響を受けるようです。
早朝便を利用する際は、気象条件をよく見ないと交通機関に乱れが出るので注意が必要そうです。
ちなみに、濃霧が良く起きる都市にはそれがゆえんとなる現象名もあったりして、
観光地特有の観光材料になっていることもあります。
有名なものでは、兵庫県朝来市にある竹田城の雲海による天空の城、
その近くでは丹波霧ともいわれる低い濃霧が、京都府亀岡市では"霧の都"と呼称されることもあり、
今の時期が霧発生のピークともいえる状態です。
愛媛県大洲市では「肱川あらし」と、曲名にもある程地元では有名で、
逆にこの濃霧の美しさは、写真家に人気がある光景のようです。
似たようなものに鹿児島県薩摩川内市の「川内川あらし」もあるようです。
温泉地となる大分県由布市では朝霧が温泉街を包み込むことがよくあります。
そして、熊本県人吉市では冬の今時期は晴れるとほとんどの日で濃霧が発生する地形となっていて
寒い時期を中心に、地方都市でも霧と深いつながりで住んでいる場所があります。
ちなみにですが、よく間違えられますがちょっと視界が悪いからと言って
必ずしも霧ではありません。気象条件上、視界が1km以上ある場合は"靄(もや)"で統一されます。
春はこの靄が多いです。そして、霧が1km未満、特に500m以下で"濃霧"になります。
皆さんも、珍しいだけに突然の濃霧が起きる時は交通情報に十分注意してください。
特に暗いうちに発生する時は、事故にも注意です。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
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