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【自然災害メモリアル】第151回:宝暦八戸沖地震(1763)の日 [防災]三陸沖で起きる地震の特徴

2019/01/29 21:00 投稿

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  • シリーズ:自然災害メモリアル
  • BSC24
  • 防災
  • ND
どうも、
管理者のNDです。

1月29日は、
宝暦八戸沖地震から456年です。


この地震は、M7.4~7.9と推定される大地震で、津波が東北沿岸に4~5mというかなり高いものが
押し寄せました。死者は不明ですが、確かな大きな被害があったことは容易に想像できます。
実際に、八戸市で大橋の落下や、岩手県の洋野町種市では堤防・橋の破損も見られ、
函館でも大きな地震が、佐渡から江戸まで地震の報告が存在しています。
また、この地震の特徴として、同規模の地震が多発していたことにありました。
この先、同じ年内にM7級の地震が更に2回起きていて、
3月11日に起きた八戸の地震の方がM7.3と規模は齢にも関わらず、
より被害が大きくなったという事態も起きており、
さらに同月15日にもM7.0で城の塀が倒れる等、被害がありました。

今回は、
「三陸沖で起きる地震の特徴」をテーマにお伝えしていきます。

三陸沖のこの震源域は、プレート境界型地震で起きるものですが、
割とほかの地域にはない特徴があります。
あくまで近世での特徴的なものですが、
この三陸沖で起きる地震は、紹介した地震のように近い規模の地震が何度か立て続けに
来ることが意外と多いのです。特にM6~7級の地震だと、
何度か同じような規模の地震が続くことが珍しくありません。
また、たまにですが、より強い規模の地震が発生する事例もこの辺では
滅多に起きない現象の中では比較的多い方の部類にはなります。
しかし、あくまでもM6以上の地震が来てそれ以上の規模で地震が来ることは
"滅多に起きない"ので、地震が続いたからといって不安になりすぎないようにしてください。
間違っても、より強い地震が来るに違いないと決め付ける雛見沢症候群に犯されたような
被害妄想をネット中に拡散するような行為は絶対やめましょう。未来の地震など、
余程綺麗な前兆がない限りは誰にもわかりません。また、もしわかった場合は
気象庁などからすぐに情報が出ますから、それ以外の情報は基本的に憶測や、
適当なものを根拠にしているだけの予測なので、何も気にしないことです。

話がそれたので戻すと、三陸沖の地震は基本的に遠方なので、M4未満だと
日本で有感地震が届くことが滅多にありません。小さい規模の地震では日本に届かないので
数ヶ月~半年程度有感地震が観測されなかったということがたまにあります。
しかし、規模の大きい地震は割と頻繁に起きていますので、強震モニタの広がりを見て
最初からオレンジが宮城~青森までいきなり広がってきたら、今後の情報及び津波に注意です。

ちなみに、この震源で地震が起きて有感になるものであれば、強震モニタでは
ほぼ確実に北海道の太平洋側は全部広がります。時々別の地震が発生したと思う人もいますが、
明らかな色の違いがなければ、基本的に同一の地震なので気にしないでください。
また、三陸沖地震でM7前後以上になると、振動レベルがかなり高くなります。
これは、関東で大きな揺れが広範囲に伝わるために、
このあたりから急激に振動レベルが一気に上がっていきます。
M7以上になると微妙な震源の違いで変わって履きますが、関東地方も宮城や岩手の
一回り小さい程度の震度を観測するようになるため、全体的に強い反応が広がります。
2012年12月7日にあった大地震で、振動レベルは4000以上になりました。
後にも先にも、これ以上の記録になったことは未だにありません。

最後になりますが、三陸沖の地震は強い地震が起きやすく、時にM7級の地震が発生しては
津波注意報クラスの地震を引き起こすことがたびたびあります。
しかし、その地震後に更なる大地震という可能性はほとんどありませんから、
"一回り小さい地震"の方に注意をし、地震が収まるまで1週間程度様子を見ていきましょう。


今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。

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