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【自然災害メモリアル】第115回:安政南海地震(1854)の日 [防災]自発的に危険を理解させる

2018/12/24 21:00 投稿

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  • シリーズ:自然災害メモリアル
  • BSC24
  • 防災
  • ND
どうも、
管理者のNDです。

12月24日は、
安政南海地震から164年です。


昨日の記事で紹介した安政東海地震のわずか32時間後に発生した、連動型の巨大地震です。
東海地震と並んで寅の大変と呼ばれた一連の事象となります。
稀に熊本地震と比較されることもありますが、こちらは震源が大きく違います。
僅かに全容を把握していく途中の東海地方とは別に、そこまで大きな被害が起きていなかった
四国~近畿地方でこの地震は甚大な被害を及ぼしました。
その死者は東海地震とは別に新たに数千人という規模です。

震度6~7程度と推定される地域も昨日紹介した安政東海地震は、静岡や山梨などなのに対し、
こちらは和歌山県・高知県などが主です。

今回は、
「自発的に危険を理解させる」をテーマにお伝えしていきます。

現代でもこの方法が活用できるかと言えば、正直な所疑問点は残りますが、
参考にはなる教訓が一つあります。
丁度この安政南海地震の時に、町民を津波から救ったとされる逸話の一つです。
諸説はありますが、個人的に都合のいい部分だけ抜き出して防災に活用できる要素を紹介します。

これは、「稲むらの火」という物語で国語の教材でも
紹介されることがありますが、簡単に要約すると、
主人公は高台に住んでおり、大地震の揺れを受けた後に海水が沖合に退く
「引き波」にいち早く気付きます。しかし村は祭りの準備を急ごうと心を奪われている状態、
主人公はいち早く知らせるために究極の手段を取ります。
主人公は自分の田にある刈り取ったばかりの稲の束にたいまつで火をつける暴挙に出ました。
村人は火事と驚き消火に駆け付けようと高台に集まりますが、
駆け付けた人々は高台に集まりますが、その眼下では丁度津波が来襲、
村は大打撃を受けましたが、人命は救われ津波から主人公は村人の命を救ったのです。

この奇抜な行動に出れる人は中々いません。しかし、この主人公から学べる要素は結構あります。
この物語の結果とは例えは変わりますが、
自分が人に危険を知らせるのではなく、振り向かせて自分自身で危険を気づかせる
という点は有効な策として使えます。

流石に現代で田んぼに火をつけるなど暴挙極まりありませんが、
似た手段としてできることはあります。それが音と光で知らせる手段です。
田舎であれば猟銃を持っている人なら可能な手段とも言えますが、流石にそれでは少数派です。
あくまで個人的な意見として、現代なりの暴挙を使うなら、
自分の場合は"笛ロケット花火"を使ってみようかと考えることはあります。
都会の真ん中で打ち上げたら、危険を伴うかもしれませんが、かなり目立つ音を出せます。
停電して自分の家で火事が起き、天井まで火の手が回り外は風がやや強いという時。
火災報知器なども誤報が多くなることがあり、使えない時に住宅地で3本も飛ばせば
かなり人に注目を集めることはできると思います。災害時は妙なものが役に立つこともあるのです。

流石に今の例えは思い付きの無理あるものでしたが、
人に限らず動物は明らかに不自然な爆音や閃光を見ると、その場所から逃げるか
振り向くかします。人は警戒心が野生生物程高くはないので後者のパターンが多いです。
中々動かない人でも、すぐ近くで何かが起きれば人は動く可能性は高くなります。
自発的に危険に気付かせることで、人を動して命を救える可能性が上がるのです。

家族などが頑固だったりする時、危険を知らせるのではなく、
伝える手段を考えてみると良いと思います。

今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。

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