どうも、
管理者のNDです。
12月18日は、
三条地震から190年です。
新潟県を代表する大震災の一つで、あの新潟県中越地震よりも更に規模が大きい
M6.9の直下型地震がこの日発生しました。死者は1500人以上を数えており、
文献によって差はあれど、1559~1681人とされています。
著しい液状化現象を生じたり、この地震の前に前兆と思しき現象もいくつか見られていたそうです。
尚、この地震と半ば同じ震源で起きた地震が1670年にも発生しており、
新潟県三条市付近では、活断層がこの500年で2度動いたことになります。
今回は、
「地震が特定の深さで起きやすい震源」をテーマにお伝えしていきます。
これまで珍しい震源をテーマにしてお伝えしてきましたが、
強震モニタを見る上において、常連になってくるとおおよそ地震がどれぐらいなのか
わかってきます。一つ一つの反応に驚いたり不安になったりしない為にも
今回は少しだけそのモニタを安心してみる為のコツのようなものを伝授します。
まず、深発地震・浅い地震の起きやすい・起き辛い場所が日本のプレート構造上、
実際の所、あります。長い目で見れば誤差の範囲で稀に全然違った場所で起きることもありますが
日本ではおおよその傾向があります。
最も有名なのは、深発地震ですが
その深発地震の起きやすい場所も大体決まりがあり、特定の場所ではまずその震源で
深発地震が起きるということがありません。
深発地震の起きやすい場所はプレート境界から離れている場所になります。
即ち、東北の東側は太平洋プレートの境界で、その境界は西に行くほど沈み込みます。
つまり、東北西側だと深発地震が起きることがあるというわけです。
最も頻繁かつ有名なのは東京離島とそのやや西側に位置する場所一帯になります。
鳥島近海・小笠原諸島西方沖といった震源は強ち深発地震で有名ですが、
プレート境界の沈み込む部分にあたるうえに、ストレスがかかりやすい部分なので
この辺りで1年に1~2回は有感になる程度の深発地震が発生することがあります。
ただし、次いで多い場所というものはあまりありません。これ以外の地域では
有感地震になるほどの規模は滅多に起きることがないです。
強いてあげるのであれば、駿河湾南方沖~京都府沖を経由して、日本海中部に至る線上です。
つまり、近畿地方や福井県などでは深発地震がここら震源で起きることが稀ですがあります。
有感になる規模は少ないですが、無感の規模だと比較的多いのは薩摩地方などの
九州南部一帯です。また、薩摩半島西方沖など東シナ海に面した部分も深さ200km前後の
地震が時々起こることがあります。
沖縄県の本島北西沖では、150km前後の深発地震で比較的規模の大きい地震がこれも稀ですが
起きることがあります。
同じく、稀な事象ですが、なくはないのがウラジオストク付近やマリアナ諸島、
はたまたオホーツク海などの日本近辺は意外に規模の大きい深発地震を引き起こして
日本に揺れが届くこともあります。
そして、更に稀な事象だと秋田・山形の深発地震、こちらは120~200km程度のが、
新潟県の佐渡付近などになると、200~300kmの深発地震が起きることがあります。
ちなみに関東では、茨城県南部でやや深発地震が多く発生します。
千葉県南部~伊豆諸島付近では、100~150km程度の地震が起きます。
埼玉県では100km程度の深発が起こることも珍しい方ですが、特段レアというわけでもないです。
群馬や栃木では稀に130~180kmぐらいの深発地震が起きることもあります。
ざっと今回は深発地震中心になりましたが、解説をしてきました。
浅い震源については、近代の状況から察するものが多く、過去に大地震が起きた場所は
大体浅い震源の地震が起きやすい傾向があります。
茨城県北部についても、2016年に地震があってから今でも日立市や高萩市が震度1になることが
たまにありますね。あれも大体が浅い震源の地震になります。
地震のメカニズムを知らなくても、経験則でどこがどれだけ起きやすいと言ったことが
少しずつ分かってくると思いますので、当放送に長くいる方はこの辺りに着目してみると
強震モニタの反応にいちいち驚かなくて済むようになりますよ。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
今日からは、世界的に大きな災害が年末までひっきりなしに何かしら続きます。
日本国内では間の空く日もありますが、ここからは年末まで有名な災害名が続きます。
今年もあと半月となりましたが、防災を考える年の瀬にしてみてください。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
管理者のNDです。
12月18日は、
三条地震から190年です。
新潟県を代表する大震災の一つで、あの新潟県中越地震よりも更に規模が大きい
M6.9の直下型地震がこの日発生しました。死者は1500人以上を数えており、
文献によって差はあれど、1559~1681人とされています。
著しい液状化現象を生じたり、この地震の前に前兆と思しき現象もいくつか見られていたそうです。
尚、この地震と半ば同じ震源で起きた地震が1670年にも発生しており、
新潟県三条市付近では、活断層がこの500年で2度動いたことになります。
今回は、
「地震が特定の深さで起きやすい震源」をテーマにお伝えしていきます。
これまで珍しい震源をテーマにしてお伝えしてきましたが、
強震モニタを見る上において、常連になってくるとおおよそ地震がどれぐらいなのか
わかってきます。一つ一つの反応に驚いたり不安になったりしない為にも
今回は少しだけそのモニタを安心してみる為のコツのようなものを伝授します。
まず、深発地震・浅い地震の起きやすい・起き辛い場所が日本のプレート構造上、
実際の所、あります。長い目で見れば誤差の範囲で稀に全然違った場所で起きることもありますが
日本ではおおよその傾向があります。
最も有名なのは、深発地震ですが
その深発地震の起きやすい場所も大体決まりがあり、特定の場所ではまずその震源で
深発地震が起きるということがありません。
深発地震の起きやすい場所はプレート境界から離れている場所になります。
即ち、東北の東側は太平洋プレートの境界で、その境界は西に行くほど沈み込みます。
つまり、東北西側だと深発地震が起きることがあるというわけです。
最も頻繁かつ有名なのは東京離島とそのやや西側に位置する場所一帯になります。
鳥島近海・小笠原諸島西方沖といった震源は強ち深発地震で有名ですが、
プレート境界の沈み込む部分にあたるうえに、ストレスがかかりやすい部分なので
この辺りで1年に1~2回は有感になる程度の深発地震が発生することがあります。
ただし、次いで多い場所というものはあまりありません。これ以外の地域では
有感地震になるほどの規模は滅多に起きることがないです。
強いてあげるのであれば、駿河湾南方沖~京都府沖を経由して、日本海中部に至る線上です。
つまり、近畿地方や福井県などでは深発地震がここら震源で起きることが稀ですがあります。
有感になる規模は少ないですが、無感の規模だと比較的多いのは薩摩地方などの
九州南部一帯です。また、薩摩半島西方沖など東シナ海に面した部分も深さ200km前後の
地震が時々起こることがあります。
沖縄県の本島北西沖では、150km前後の深発地震で比較的規模の大きい地震がこれも稀ですが
起きることがあります。
同じく、稀な事象ですが、なくはないのがウラジオストク付近やマリアナ諸島、
はたまたオホーツク海などの日本近辺は意外に規模の大きい深発地震を引き起こして
日本に揺れが届くこともあります。
そして、更に稀な事象だと秋田・山形の深発地震、こちらは120~200km程度のが、
新潟県の佐渡付近などになると、200~300kmの深発地震が起きることがあります。
ちなみに関東では、茨城県南部でやや深発地震が多く発生します。
千葉県南部~伊豆諸島付近では、100~150km程度の地震が起きます。
埼玉県では100km程度の深発が起こることも珍しい方ですが、特段レアというわけでもないです。
群馬や栃木では稀に130~180kmぐらいの深発地震が起きることもあります。
ざっと今回は深発地震中心になりましたが、解説をしてきました。
浅い震源については、近代の状況から察するものが多く、過去に大地震が起きた場所は
大体浅い震源の地震が起きやすい傾向があります。
茨城県北部についても、2016年に地震があってから今でも日立市や高萩市が震度1になることが
たまにありますね。あれも大体が浅い震源の地震になります。
地震のメカニズムを知らなくても、経験則でどこがどれだけ起きやすいと言ったことが
少しずつ分かってくると思いますので、当放送に長くいる方はこの辺りに着目してみると
強震モニタの反応にいちいち驚かなくて済むようになりますよ。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
今日からは、世界的に大きな災害が年末までひっきりなしに何かしら続きます。
日本国内では間の空く日もありますが、ここからは年末まで有名な災害名が続きます。
今年もあと半月となりましたが、防災を考える年の瀬にしてみてください。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
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