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【自然災害メモリアル】第096回:常陸国遠地津波(799)の日 [防災]遠地地震の津波情報の注意

2018/12/05 21:30 投稿

  • タグ:
  • シリーズ:自然災害メモリアル
  • BSC24
  • 防災
  • ND
どうも、
管理者のNDです。

12月05日は、
常陸国遠地津波(799年)から1219年です。

この津波は、遠地地震と推定されていますが記録が乏しく、津波があったという確かな記録以外は
ほとんど残されていません。ただし、文献には津波がこの日だけで朝から夕方までに
15回も襲来するというとんでもない記録でした。津波の継続時間や、襲来周期といったものから、
日本近郊で起きたものとは考えにくいとは確かに言えます。


今回は、
「遠地地震の津波情報の注意」をテーマにお伝えしていきます。

遠地地震が起きた時に注意するべきなのは、
津波が第何波で一番大きい波になるかがわからないことです。
故に、津波注意報や警報が出ている間は、どの時間帯でも最大波になる可能性があると思う方が
良いと思います。一見遠地地震による津波は、十分に襲来までの時間を確保できるように思えますが
怖い所は到達予想時間の幅が非常に長いことです。
第一波の襲来予想到達時間も、早い方の時間で予測はしていますが、
それ以降は長い時間、津波の襲来に気を付けなければいけません。

故に、第一波予想到達時刻から数時間経ってから最大波が来ることも考えられます。
また、この地震履歴と同様に、津波が何度も押し寄せるといった日本周辺で起きる地震とは
違った現象も起きます。遠地地震にはこの点に注意してください。

また、遠地地震は広い範囲に出されるのも特徴ですが、
ある地点は大きく観測して、ある地点はほぼ無観測ということもあります。
均一になるとは限らない点にも注意してください。
これは沿岸地域の地形に大きく左右されることもあります。

尚、基本的に遠地地震による津波の影響は環太平洋で発生した地震がM7.5以上だと
影響を受け始めます。フィリピン付近やインドネシアなど、比較的近い場所であれば
M7.5~M7.7前後から津波注意報発表の可能性が、
それ以外のオセアニアでは場所に寄りますがM8.0以上程度から、
千島以外のカムチャツカ地方や、アラスカなども同様にM8.0以上から海面変動の可能性、
それ以外の地域は概ねM8.2以上からアメリカの西海岸、中米、南米西部(チリなど)といった震源でも
津波が日本に到達する可能性が高くなります。
遠地地震の情報が出たら、M8を超えているかどうかにまずは着目してください。
被害が出る程度の津波は、M8.5以上からとなります。

この値が出たら、基本的に太平洋側は長時間津波に注意を要する時間帯が来ますので
気を付けてください。

今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。

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