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【自然災害メモリアル】第093回:慶長三陸地震(1611)の日 [防災]津波塩害

2018/12/02 21:00 投稿

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  • シリーズ:自然災害メモリアル
  • BSC24
  • 防災
  • ND
どうも、
管理者のNDです。

12月02日は、
慶長三陸地震(1611年)から407年です。

M8.1以上と推定され、明治三陸地震よりも前にあった大災害の一つです。
最近の研究では、この地震はM9級という、明治三陸~東日本大震災クラスのものではないかという
説も出ているようです。尚、この地震で大津波が発生し、遡上高は実に63mという
非常に高い津波を観測することとなりました。
ですが、この地震は東北沿岸の多くの地域は現在の震度4~5程度と推測され、
地震自体の被害はほとんどなかったとされています。
しかし揺れの記録には3度にわたって大きく揺れたなどから、地震の発生メカニズムは
プレートの断層破壊が連鎖的に時間差で発生したとも言えそうです。
また、この地震は慶長地震の7年後に発生していて自然災害がこの世代は日本で連続していました。
溺死者は5000人を数え、当時はまだアイヌであった北海道でもそれなりの死者が出ていたと
言われています。

今回は、
「津波塩害」をテーマにお伝えしていきます。

実はこの地震による津波で、10年規模にわたって仙台平野では塩害が発生していました。
津波も海水が襲うことから、塩分を含んだ水が平和を襲うことになります。
更に、沿岸から比較的離れたところまで被害が及ぶ平野であることから、
広い農地はたちまちのうちに海水に覆われます。すると、普段海から離れた地域でも
稲作ができなくなってしまい、農家には多大な影響を与えることになります。

当然、そうなれば平野部の農業は大打撃を受けることで、野菜の高騰など
農家の影響がそのまま市街地や他県にも及ぶことになっていきます。
もともと自然災害は、農家にとっての天敵でありますが
地震は地盤がしっかりしていて、運悪く断層上にいなければ平野部なら、
果樹は除いて、それほど大きな被害を受けることもありません。
※農作物の被害はビニールハウスの損壊、家畜が多く、
 機械関連で被害を受けて廃棄処分に至ることもあります。意外にそういった被害額が多いです。

しかし、津波被害が絡んでくると、直接的な被害の他、
農作物被害は広域にわたるうえに長期にわたって影響を受け続けることも懸念されます。
一度汚染された土壌を復旧するには、当然のことですが膨大な費用に時間もかかります。

震災が起きれば、農作物は深刻な被害が出るのは想像できますが
深く掘り下げると、想像している以上に復旧するというのは極めて大変なことです。
いつも災害が起きると野菜は高騰してしまいますが、
決してそこで文句を言わないでほしいのです。


ちなみに塩害に強いとされている植物もあり、それがアブラナ科の作物になります。
東日本大震災では、塩害農地と化してしまった場所にそれぞれ細かな手順を追って選定し、
その地で栽培をするといった形で、土地の有効活用がなされている場合があります。
このアブラナ科の作物は、いわゆる菜の花です。皆さんの食用油である、菜種油になる原料です。
震災による災害でただ下を向くよりも、このような形で別の手段に移行するやり方も
なくはありません。野菜がないのは辛いですが、代替手段としてうまく活用することも
重要です。ちなみに、食用油だけでなく、灯火としても、潤滑油としても用いられています。
恩恵とは言えませんが、せめて利用するなら絶望的な農家なら、
この道に歩むのも悪くはないかもしれないです。


今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。

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